Mikeの投資ブログ

子育てパパが1億円を貯め、経済的自由を達成するまでをつづります

【失態】テレワーク時のPC画面共有で気を付けたいこと

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テレワークが普及して、PCの画面共有の際にも気が緩んでる方も多いと思います。でも、気を付けないと恥ずかしいことになりますね。

先日、50代後半の男性社員が、会議でPCの画面共有をしていました。その際、インターネットブラウザのブックマークリストが見えました。そこに、社内イントラネットや勤務打刻など、仕事上必須のお気に入りサイトの次に、確定拠出年金のサイトがありました。お気に入りフォルダではなく、ブラウザのURL欄下に表示されるブックマーク上にあるということは、かなりの頻度で見ているのでしょうか。。

確定拠出年金なんて、Mikeのような30代半ばの社員からすれば、放っておいて見ないものではあります。ただ、退職を数年後に控えた立場からすると、確かに保有商品によっては株価の変動でやきもきするのかもしれません。お気持ちはわかります(当然ながら、ブックマークにしようが自由です)。でも、そこに表示されると、思わず目が行ってしまい、いろんな想像を巡らせてしまいます。「どの頻度で見ているのだろうか」「週に何回か見るとすると、株式の比率が50%以上はあるのだろうか」「そうすると、利上げ局面では大丈夫なのだろうか」「確かに来週はFOMCがあるな」「年齢的には確実なエグジットが必要だから、株式保有比率をこの段階で減らしておきたいのだろうか。。」まったく余計なお世話ではあるのですが、投資するものとして、ついつい気になってしまい、発表者のお話がちゃんと耳に入ってきませんでした。

テレワークでの失敗あるあるはいろいろあると思います。ブックマークも目に付く場合があるので、聴衆の集中力をそがないためには、変わり種は表示しないようなほうがいいと学びました

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【悲報】CXSE │ 中国株から前例のない資金流出

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中国株からの資金流出が1-3月で7400億円だそうです(日経記事)。ロシアによるウクライナ侵攻でロシア株や債券が暴落したことから、同じく強権政治である中国でも懸念が広がったことが要因とのことです。

またブルームバーグの記事でも、流出は前例ない規模としています。国際金融協会(IIF)のチーフエコノミストの声として「資本流出のタイミングはロシアによるウクライナ侵攻後に当たり、外国人投資家が新たな観点で中国を見ている可能性があるが、この点に関して明確な結論を出すのは時期尚早だ」といっています(ブルームバーグ記事)。「新たな観点」で見たときに、長期的にリターンが見込みづらい対象と判断した場合、CXSEは今後も長期で厳しくなってしまいますね

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配当金着実に増加【2022/03 配当】

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3月の配当金が22,119円でした。大半は米国株からでした。

・米国株式:18,329円

・国内株式:3,700円

投資信託:90円

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寄与度では3、スリーエム(MMM)が一番大きく5643円、ついで日本株ピジョン3700円、ジョンソンエンドジョンソン3285円。その3つで3月配当全体の約6割を占めました。またVTIも3049円と全体の14%を占めていました。

前年比では、まだ3月は資産総額が小さく比較にならないのですが、着実に増えているトレンドではあります。4月以降も米国株主要銘柄は売却しないので、今月買い増し分による配当金増加が期待できると思います(買い増しについては下記記事ご参照)

【資産公開】3月末の資産残高を公開します【2022/03】 - Mikeの投資ブログ

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日本一アンチの多い「米国株」ブロガーの投資法

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バフェット太郎氏『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』を読みましたので、内容ご紹介します。

本書は、ブロガー・Youtuberのバフェット太郎氏が、普通のサラリーマンがお金持ちになるための堅実な投資法を紹介する本です。著者が、個人投資家として10年以上試行錯誤して得たノウハウと、陥りやすい罠などを説明しながら、正しい運用方法を指南する内容となっています。

著者の執筆当時の実績は、2016年月から17年12月で累積収益額が1000万円超でした。その手法は、グロース株の一本釣りや仮想通貨の集中投資といったハイリスク投資ではありません。大型連続増配高配当株10社に均等分散投資です。配当を再投資することで資産の最大化を目指すというものです。その手法は、ジェレミー・シーゲル氏『株式投資の未来』に影響を受けています。

以下では、バフェット太郎氏の投資手法のポイントをご紹介します。

・米国株最強

債券よりも株式が実績として優位であること、日本株はゴミであることなどを、過去データを基に説明しています。特に日本株は、出版当時はアベノミクスの恩恵を受けて好調でしたが、著者は日経は為替と相関しており、高調波円安が理由との考えでした。そのため、円高になると再び日本株が売られると述べていました。

ちなみに著者は、S&P500ETFは、GAFAMなど一握りのグロース株比率が高く、割高銘柄を買うことになるといいます。また、構成銘柄ゆえ以前よりリスク(ボラティリティ)が高まっているとの認識です。そして、ハイテク株は金利上昇で売られやすいことから、弱気相場が来たらS&P500ETFは不調になると懸念しています。

ここでの問題は、その不調が個人投資家の人生でいつ訪れるかわからない点です。20代で訪れればいいですが、50代で訪れると、回復までの期間は限られます。それに対して、著者保有銘柄「バフェット太郎10種」はディフェンシブ銘柄が大半です。そして弱気相場において、配当再投資で株数を増やせるので、弱気相場後の回復で資産が急増し、S&P500ETFに勝てるのではないか、と「割とマジで思っております」といっています。

・高配当マネーマシン

ではどのような銘柄がいいのか。CFマージンが安定して、還元に積極的である銘柄が高配当銘柄に適しているといいます。コカ・コーラやジョンソンエンドジョンソンなどです。ただ、上記に該当していても、セクター分散しないと、特定セクターの下落とともにポートフォリオ全体が下げてしまいます。そのため、景気循環の各フェーズそれぞれで銘柄を組み入れることを推奨します。つまり、回復:ハイテク株、金融株。好況:資本財株、一般消費財・サービス株、素材株。後退:エネルギー株。不況:生活必需品株、ヘルスケア株、通信株、公益株です。

また、マネーマシンは、配当を再投資することで、資産増加が加速することから、ちゃんと配当再投資を実践するよう説いています

・投資ルールの設定

上記の配当再投資は、自身でルールを設定しないと、割安になるのを待ってしまったり、つい配当を消費に回したりしてしまいます。そこで、毎月あるいは半年に一回など、定期的にリバランスを行うルールを明文化することを勧めます。

とくに初心者は底値で買うことを目指しがちだが、コカ・コーラやジョンソンエンドジョンソンなどの連続増配銘柄に投資をするなら、現在の株価で素直に買い、長期保有するべきといいます。というのも、株価は効率的市場仮説で概ね適正価格になっているはずだからです。だから、割安なタイミングを狙うのではなく、「素晴らしい企業の株をそこそこの値段で買うように努めてください」と言っています。

以上まとめると、米国株の高配当連続増配銘柄で適切なセクター分散をして、配当再投資を長期にわたり行う投資手法こそが、普通のサラリーマンがお金持ちになる方法とのことです。表紙にも書いてありますが、「日本一アンチの多い『米国株』ブロガー」とのことで、上記手法に賛否もあるでしょうが、基本はジェレミー・シーゲル流の投資方法に沿ってはいるので、おかしなことを言っているわけではありません。本書でもそうですが、著者による煽りがいろいろなアンチコメント等を生む要因なのかと思います。ただ内容的には、参考になる面が多々ありますので、まだの方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか

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【資産公開】3月末の資産残高を公開します【2022/03】

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3月が終わりましたので、資産状況アップデートします。+130万円でしたの16,505,922円でした。円安と新たな入金でこのようになりました

・3月末:16,505,922円(2月末:15,115,289円)

・前月比:+1,390,633円

・評価損益:+1,287,361円

・損益率:+7.8%

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Mikeは高配当ポートフォリオを実現すべく、高配当銘柄にシフトしています。以前VOOなどのインデックスをVTIに集約するため売却し、現金比率が2-3割となっていました。そちらを使って、今月は買付を進めました。合計230万円弱(ドル建てだと19万ドル程度)買い付けたことになります。

今S&P500の今年の推移をみると、3月が底のように見えます。しかし、実際のところ底がどこかはわかりませんので、底だからと思って買ったというわけではなく、もともと買い増したかった高配当銘柄が、買いやすい値段になっていたので、いつもよりも積極的に買い増したという感じです。

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今年は利上げで今後も右肩上がりになるとは思っていません。ですので、今は持ち直していますが、また下がっても買い増せるように買付余力を残しながら買っています。

主な銘柄は以下です(カッコ内は配当利回り

・P&G(2.24%):20万

Pepsico(2.56%):20万

ベライゾン(5%):47万

グラクソスミスクライン(5.58%):51万

コカ・コーラ(2.83%):18万

上記だと金額150万円くらいにしかなりませんが、そのほかはVTIも買い増しています。今年後半に向け、配当金額をどこまで積み増せるか楽しみです。ちなみに現在の上記銘柄の損益状況は以下です。

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ベライゾンは含み損も拡大しているので、暴落しない限りはそろそろ買い増し控えようかとも思っています。というのも、2017年から51~60ドルをうろうろしており、上がる気配がないためです。バリュー株なので仕方ないのですが。。

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一方、Abbvieなんかは高配当(今は配当利回り3.48%ですが、購入時は4%台後半)であり、株価もあげています。

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そう考えると、資産の多くをVerizonに託すのはバカバカしくなりますね。ですので、生活に潤いを持たせるためにポートフォリオを高配当によせながらも、資産増加を図るため、こういったイケてる銘柄中心にシフトしていこうと思います

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【悲報】CXSE│中国ライブストリーミングへの新規制計画

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中国のライブストリーミングセクターに新たな規制計画されているとのことです(参照元)。どの国でも新しい事業領域は規制対象となりますが、過去の経験から中国政府による規制だと、構えてしまいますね。

ちなみに、ブルームバーグ記事で言及されているバイトダンス、快手科技、虎牙ですが、CXSE全体に占める比率は小さいので、CXSEへの直接的なインパクトはなさそうです(バイトダンスは組み入れないんですね。見方が間違ってるのかしら。。参照元

・バイトダンス:組み入れなし

・快手科技:0.79%

・虎牙:組み入れなし

とはいえ、中国政府によるテック企業への締め付けは、これまで株価を下げてきました。ですので、ライブストリーミングセクター以外への影響懸念で株価が下がることもあるかもしれません。

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【ブラック・スワン】暴落にどう備えるの? │不確実性の本質

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不確実性の本質を扱ったナシーム・タレブ氏『ブラック・スワン』をご紹介します。ブラックスワン(黒い白鳥)とは、まずありえない、予想もしない出来事のことです。その特徴は、第一に異常(過去に照らしてそんなことが起こるかもしれないと示すものは何もなく、普通に考えられる範囲の外側にある)であること。第二に、起こればとても大きな衝撃があること。第三に、異常であるにもかかわらず、人間の性質から、事後に適当な説明を作り上げ、予想可能だったかのように扱ってしまうことです。

例えば金融市場の例として、1987年の株価暴落があります。また、2001年9.11のテロもブラックスワンです。金融の実務家も学者も、リスクを考慮してポートフォリオを組んでいるといっていますが、ブラックスワンがやってくる可能性を取り除いた形でリスクを測っているだけなので、こういった事象で大きな損失を被るといいます。では、ブラックスワンに対してどう考え、どのように対応するのがいいのか。以下、本書内容をかいつまんでご紹介します。

第一部で、ブラックスワンの特徴を述べています。まず、そもそも人間が知識をどう扱うかを検討します。その中で、実証的証拠よりも逸話のようなものを好む傾向にあることを指摘します。そして、ブラックスワンには、人々のa)追認の誤り(自分の知らないことではなく、知っていることの証拠を探す性質)、b)講釈の誤り(もっともらしい説明や逸話で自分を納得させる傾向)、c)推論に情緒が入り込むこと、d)物言わぬ証拠の問題(バイアスで致命的な危険などの事象が見えにくくなる)といった側面があると整理します。

第二部では、a)先が見えない将来を扱う時に陥る間違いと、b)一部「科学」の限界と、c)そうした限界をどう扱うのがいいのかについて検討しています。

a)は、例えばエコノミストなどの予測が当たらないとき、外れ値が原因であることがあります。エコノミストは、外れ値が出て予測が外れると、外れ値のせいだからといいますが、そもそも外れ値の外でしか予測を組み立てていないのです。また、計画が失敗に終わる例として「トンネル化」も挙げています。つまり、計画にはない不確実性の根源を無視する傾向です。その要因として、不確実性の性質にかかわる誤解があります。一つが、バラツキ・誤差を無視すること。二つ目は、予測期間が長くなれば予測精度が落ちるが、それを考慮しないこと。三つ目は、予測時の変数のランダムな性質を見誤ることです。実際に期待されるよりもずっと楽観的だったり、悲観的なシナリオに則ってると思って変数をとらえてしまうのです。

b)は、「プラトン的」として、凝り固まったご都合主義(著者があるべきと主張する、開かれている実証主義と対極にあるもの)的な「科学」の限界について述べます。例えば、ノーベル経済学賞を取ったポールサミュエルソンをあげます。サミュエルソンは、一般に近代経済学を切り開いたといわれます。つまり、人が合理的選択を通じて経済活動を行うという前提にたち、数学的な分析を可能としました。しかし著者は、それは数学を使って科学しているように見えるだけだといいます。例えば不確実性のもとでは、人は非合理的になりえるからです。だから、合理的な行動を行うとする前提が不確実性を考えるうえでは正しくないのです。

c)そこで不確実性に対してどう対応したらいいのか。著者は、非対称性に基づいて検討すべきといいます。結局、未知なものが分かることはありません。でも未知なものでも、自分にどんな影響を及ぼすかを推測できます。言い換えれば、まれな事象の確率は計算できません。しかし、そういう事象が起こった時の影響なら推量できます。だから、何かを判断するときは、確率よりも、影響を基に意思決定するのです。例えば投資のポートフォリオが暴落のリスクを負っているとして、暴落の起こる確率は計算できないが、保険を掛けるか、失うわけにはいかない金額だけポートフォリオを売却して、低リスクの資産に投資するかのどちらかといった判断は可能、ということです。

第三部は、ランダム性を排した正規分布にまつわる誤解がどのように起こっているかや、どう社会・経済で誤った説明に使われているかを述べています。その中で、「黒い白鳥という私の考えを受け入れる人は大勢いるけれど、彼らは、黒い白鳥を受け入れれば当然にたどり着く論理的な結論の方は受け入れない。つまり、ランダム性を標準偏差というたった一つの測度で表す(そしてそれを「リスクと呼ぶ」)ことはできないという結論だ」と述べています。そのため、ランダム性を適切に扱えば、黒かった白鳥が灰色になるといっています。すなわち、白鳥が現れる可能性が見えるようになり、そうすれば現れた場合の影響を意識することができるようになる。そうすることで、予期しなかったとびっくりさせられることが減るということです。

 

著者は、デリバティブトレーダーでもあったことから、学者としての研究だけでなく、実際にプロとして投資もしてきました。本書の出版が2007年4月で、その後リーマンショックが起こったため、ブラックスワンの内容は注目を集めました。

本書は、専門的で難解な部分や、既存の学者に対する批判にかなりの紙幅を割くなど、読みづらい部分もあります。ただ、第二部の「トンネル化」など、既存の計画や予測が陥る過ちなども記載されています。そのため、「投資における不確実性のとらえ方」といった視点だけでなく、市場予測や事業計画にかかわるお仕事をされている方にとっても、学びの多い内容になると思います。

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