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【衝撃】広瀬隆雄氏「長期に持てば必ず儲かるという保証はない」。証券会社のマーケティング

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広瀬隆雄氏の『世界一わかりやすい米国株投資の技法』をご紹介します。

在米投資家で楽天証券など記事を寄稿されている広瀬隆雄氏の書籍です。広瀬氏が、米投資銀行での経験をベースにした役立つノウハウを紹介したものです。

Chapter1で基本的な投資ノウハウを説明しています。例えば個別株の投資先選定には、必ず以下の10カ条を守ることで、大失敗を防げるといいます。

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1.営業キャッシュフローのよい会社を買え

2.保有銘柄の四半期決算のチェックを怠るな

3.業績・株価の動きが荒々しい銘柄と、おとなしい銘柄をうまく使い分けろ

4.分散投資を心がけろ

5.投資スタイルをきちんと使い分けろ

6.長期投資と短期投資のルールを守れ

7.マクロ経済が分かれば、投資家としての洗練度が格段に上がる

8.市場のセンチメントを軽視する奴は儲けの効率が悪い

9.安全の糊代をもて

10.謙虚であれ(投資の勉強に終わりはない)

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本書が親切なのは、実際にヤフーファイナンスの画面を紹介しながら、営業キャッシュフローの確認の仕方まで示しているところです。それだけ同指標が基礎的であり、初心者こそ見るべきと強く考えられていると思います。

また個人的に、他の方と違う視点で特筆すべきと感じるのは、「『長期に持てば必ず儲かる』という保証はない」と指摘している点です。また巷でよく聞く「株式市場は、長期で見れば右肩上がりだ。だからインデックスだけを買っておけばいい」という主張は都市伝説との見解です。その理由として、広瀬氏含めた団塊世代の証券マンが捏造したキャッチフレーズでしかないため、といいます。

その背景は、もともと日本の証券市場が玄人や筋金入りの株ファンたちで動かされる市場だったが、1980年代半ばに、それではだめで、一般大衆にも広げよう、となったためだといいます。ただ、一般大衆は、仕事で忙しいので、手間をかけずに確実に儲かる方法として売り出すという甘い文句で売り出すことで、投資が民主化できると考えたようです。端的には、マーケティングということです。

広瀬氏はその証拠として、バブル崩壊後の日経平均が20年間上昇していないことを挙げています。

個人的には、なぜここで米国株の20年間を挙げないのかはよくわかっていません。米国株であれば、例えば過去20年右肩上がりではあります。それを論拠に米国の大学教授らも、インデックス投資が安全(むしろアクティブ運用は、パッシブ・インデックスに勝てないというのが一般的な論調かと思います)といいます。

ただし、米株であれ日本株であれ、買い始めのタイミングと売却のタイミング次第では、マイナスになり得ます。例えば、S&P500は1928年最高値に達し、1929年の大暴落と大恐慌のあと、暴落前の水準に回復するまで24年かかっています。だから結局タイミングによる面は多分にあります。

それを踏まえ、また本書だけでなく広瀬氏の他の論考や発信内容を見ると、「『長期に持てば必ず儲かる』という保証はない」という言葉の真意は、盲目的になんでも長期でインデックス持っておけばOK」という考えはだめだ、と解釈しました。というのも、広瀬氏は基本的にVTIの定期積立を勧めています。それは、インデックスへの長期投資に他なりません。ただしタイミングのリスクを分散させるために、定期積立を勧めているととれるからです。しかし投資対象を誤ること、例えば日本株などよろしくない投資対象に盲目的にインデックス投資すれば必ず儲かる、という甘い考えを捨てよ、といっているのだと考えられます。そう解釈すれば、主張自体は間違っていないと思います。

そのほか記載したい点はありますが、長くなりますので次回とします。

今回は以上です!

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