Mikeの投資ブログ

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【アッヴィ(ABBV)即買い】長期保有に適した高配当株【銘柄分析】

今回は、高配当・連続増配の製薬企業アッヴィ(ABBV)の銘柄分析です。

本ブログでは、2045年までに、子育てをしながら無理なく1億円をためることを目標に掲げました。

mike2020.hatenablog.com

実現のためには、ポートフォリオの高配当比率を高める必要があり、銘柄分析を行っていきます。今回は、製薬銘柄で有名なアッヴィ(ABBV)です(アブビーとも呼ばれるようですが、本記事ではアッヴィとします)。

アッヴィは、米製薬大手のアボット・ラボラトリーズ(ABT)から、研究開発部門が2013年に分離・設立されました。アボット時代を含めると、49年連続増配です。

結論としては、「主力の抗リウマチ薬(ヒュミラ)に変わる新薬候補の仕込みが着実に進められており、中長期的なキャッシュ創出力が高い。またM&A巧者とみられ、適切な製品ポートフォリオの組み換えにより、長期にわたり競争優位を維持できそう。そのため、長期保有前提で買付を開始」します。主な理由は、以下です。

・世界一売れてる薬・抗リウマチ薬(ヒュミラ)を保有し、ヒュミラだけで売上19,832百万ドルを創出(全社売上の43%)

・ただし、2023年に特許が切れ、ヒュミラの売上が4-5年で半減する可能性あり

・そこでアラガン買収などM&Aを通じ、美容医療(6%)、神経疾患(8%)、眼疾患(5%)、女性医療(1%)などの収益化に取り組む(カッコ内は2020年売上構成比)

・また、M&Aで開発後期段階のパイプライン(新薬候補)を拡充し、中長期的な収益源も育成

・PERは39.93倍(S&P500 44倍)と割安ではないが、配当利回り4.63%は競合比較でも高い水準

もちろん、製薬ということで一定のリスクはあります。ただ、アボット時代からのリスク対応のノウハウはあります。そして、なんといっても長期的な成長が見込める企業です。そのため、長期保有・配当目的で今から買い付けようと思います。そして、今後のパイプラインの収益化進捗を見ながら、買い増しを検討するのがいいと結論付けました。

目次

指標

主な指標は以下です。配当利回り4.63%、連続増配年数49年が特徴です。

・株価: 113.01ドル

・PER:39.93倍(Price Earnings Ratio:株価収益率)

・EPS:11.04ドル(Earnings per Share:一株当たり利益)*直近4四半期

配当利回り:4.63%

・年間配当額:5.2ドル

・配当支払月:2、5、8、11月

・連続増配年数:49年(ABT時代含む)

Nasdaq HPより)

業績

売上高は、2020年45,804百万ドル、営業利益率27%です。設立の2013年から売上高は年率14%と高い成長率を実現しています。営業利益率は、約20%~40%と上下はあるものの、高い水準を維持しています。

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Abbvie IR情報を基に作成

2020年の売り上げが大きくジャンプしているのは、アイルランドの製薬企業Allergan(アラガン)を買収したからです。セグメント別の売上高を見ると、アラガン保有ポートフォリオである美容医療、神経疾患、眼疾患、女性医療などが8,943百万ドル分追加されているのがわかります。

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Abbvie IR情報を基に作成

売上構成比でみると、2018年に60%を超えていた免疫疾患(ほぼヒュミラ)が5割を下回り、その代わり美容医療、神経疾患、眼疾患、女性医療が20%まで伸びてきています。

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Abbvie IR情報を基に作成

この製品ポートフォリオのシフトは、抗リウマチ薬のヒュミラの特許切れに対する対応です。

特許が切れると、類似の薬(バイオシミラー)が作れるようになりますので、競合との価格競争に陥ります。何年もの間、世界で最も売れた医薬品であったヒュミラ(下図)は、アッヴィのドル箱でした。それが、2023年の特許切れにより、4~5年で売上が半減するともいわれています。

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AnswersNewsより

そこで、マネジメントは他社の買収により、ヒュミラ依存度の低減と、成長領域における製品パイプラインの拡充を進めてきたのです。近年の主要買収案件は、以下があります(カッコ内は買収価格)

・2019年 Mavupharma(500百万ドル)―がん免疫療法のパイプライン拡充

・2019年 Allergan(63,533百万ドル)―ボトックスなど美容やその他パイプライン拡大

・2016年 StemCentRx(9,800百万ドル)―がん治療薬のパイプライン拡大

・2015年 Pharmacyclics(21,000百万ドル)―がん治療薬のパイプライン拡充

新薬の開発は、多額の研究開発費が長期間かかる一方、将来の収益源になるかは不透明な、いわばリスクの高い事業です。そのため、既に収益をもたらす製品を手に入れるのに、買収は有効なオプションです。

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AnswersNewsより(参照元

また、今後の開発についても、例えばアッヴィは開発初期段階にあり、当局承認・商品化まで時間がかかる場合でも、買収先の技術が開発後期に位置していれば、時間を買うことができます。

例えば、アッヴィの精神疾患領域は、デパコートやルボックスなど小規模ですが、臨床開発の後期段階にある抗うつ剤rapastinelがアラガン買収で手に入りました(参照元)。

またアラガンは、片頭痛領域のトップティアメーカーでもあります。関連製品で、2027年までに25億ドルに達するとも試算されています(同上)

既に大きな収益の柱となっているImbruvica*(血液がん治療薬)も、もともと2015年買収のPharmacyclics買収で獲得しました。

*イムブルビカ。2020年全社売上の12%

当然、買収戦略はすべてうまくいく簡単なものではありません。

MikeはM&Aの仕事をしているので、日々痛感しています。しかし、M&Aが得意な企業はいて(日本だと日本電産など)、目利きから、買収時期の判断、価格交渉、買収後の統合まで、ノウハウが蓄積している企業は、成功を繰り返します。個人的には、アッヴィはM&A巧者なのではと推測しています。

買収戦略は、現金を使う場合フリーキャッシュフロー(FCF)を圧迫します。ただ、これまでは買収後も安定的にFCFを創出できてきています。現在の製品パイプラインを見るに、今後も営業CFの創出が着実に続けられると考えられます。

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Abbvie IR情報を基に作成

配当

配当金は、アッヴィ設立から年率17%で増加させています。

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Abbvie IR情報を基に作成

アボット時代を含むと、連続49年増配です。上記のキャッシュ創出力から、今後も安定的に増配年数を重ねていくと推測します。また、配当利回りは4.63%と、競合に比べて高水準です。アッヴィより高いのは、グラクソスミスクライン(GSK)くらいです。

・Abbvie(ABBV):4.63%

・Pfizer(PFE):3.98%

・Amgen(AMGN):2.97%

・Bristol-Myers Squibb(BMY):3.02%

・Eli Lilly and Company(LLY):1.68%

・Gilead Sciences(GILD):4.21%

・GlaxoSmithKline(GSK):5.34%

・Johnson and Johnson(JNJ):2.55%

・Merck & Company(MRK):3.51%

・Novartis AG(NVS):2.32%

 また株式リターンでも、5年でみると競合10社中2位です(下図)。EPS成長率も上位であり、今後のリターンにも期待できる内容です。

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Abbvie IR情報を基に作成

 S&P500もアウトパフォームしています。

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Abbvie IRより

まとめ

これまで見てきた通り、ポイントはヒュミラの特許期限が切れることを見据え、積極的な買収戦略を行っている点です。それにより、成長領域での製品パイプライン拡充が可能となり、将来的なキャッシュ創出が期待できます。

また、M&A巧者とみられ、今後長期で見ても、主力製品の特許切れによるポートフォリオ組み換えも、継続して成功させられるのでは、と考えます。つまり、勝ち続けられると考えています。

さらに、配当利回り4.63%は、競合に比べても高い水準です。そのため、長期保有目的で買付を開始したいと思います。

もちろん製薬会社であり、特有のリスクもあります。例えば、開発のための多額の投資、医療制度改革、製品副作用、知財訴訟等。ただ、アボット時代からの対応ノウハウがあり、今後も適切にリスクをマネージしていくものと考えています。

そのため今後は、買付を行いながら、製品パイプラインの拡充状況、キャッシュ創出状況を見ながら、コア銘柄に加えることも検討していきたいと考えます。

今回は以上です!

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