【忙しい人必読】山崎元さんによる超簡単なお金の運用術
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楽天証券経済研究所 客員研究員の山崎元さんによる資産運用の入門書『超簡単 お金の運用術』をご紹介します。本書は、運用が仕事でも趣味でもない人向けに、無難な運用方法を説明しています。本書は、「無難に」がポイントです。なぜ無難がいいかというと、
1)たとえ厳密にベストであっても、実行が面倒であったり
2)考えることが必要となる複数選択肢の提供は物事を複雑化させる
ためです。
「運用に興味がないけど、将来のためにやらないといけないよね」という大半の国民にとっては「ほぼ効率的」で「損をしづらい」、つまり無難な投資方法があれば十分だという山崎さんの配慮があるためです。
そして本書の結論は以下です。
・生活資金(例えば3か月分)を銀行預金口座に置く
・残ったお金を全額国内外ETFに投資。国内4割、海外6割
・大きな支出の必要が出たら、躊躇なくETFを部分解約して充てる
ポイントは、2点あると考えます。
一点目は、国内株4割の点です。
そもそも国内株式を入れるのは、リスク分散です。日本の株価は海外の株価と一緒に動きやすいが、まったく同じに動くわけではないため、両者を組み合わせることで、ある程度の分散投信効果を得られるといいます。ただ、4割なのはなぜなのか。それは、期待リターン、リスクを考えたときに、国内株式41.65%:外国株式58.35%の組み合わせが、いずれか単独の場合よりもリスクが低下したからだといいます。そのため、4:6の比率が最適解としています。
二点目は、生活資金以外は全額ETFを買うことです。「ETFを貯金替わりに使う」という言い方をされています(具体的な銘柄は、「TOPIX連動型上場投資信託」と「iShares MSCI KOKKUSAI Index」が挙げられていますが、基本は低コストのパッシブ型インデックスで上記と同様のものであれば大丈夫とのことです)。
例えば自動車を買うとか、病気でまとまった治療費を払うといったときどうするか。山崎さんは「『躊躇なく』解約」するよう言っています。解約の際に損が出る場合もあるが、支出が必要であり、その現在の判断が重要だから、と「達観できるのが理想的」と説明しています。これは実際にやってみることを考えると、そう簡単ではありません。ただ、そういったまとまった出費のために生活費以上に銀行口座にお金を寝かせているよりも、できるだけ長く運用したほうがリターンが得られるためです。
ちなみに、損に対する心理的なインパクト(利益の二倍以上精神に与える影響は大きい)に対しては、「個人の努力でぜひ『克服』してほしい」といわれています(笑)。
本書では、上記の基本的な運用方法に加えて、よりリスクを下げた(国債を織り交ぜた)「リスク調整可能型」も紹介していますが、ここでは割愛します。
以上が、本書で説明される超簡単な運用方法ですが、当然それをやったとて、含み損が短期的に発生することはあります。例えば、最近ロシア侵攻から反発してるものの、今後はFRBの利上げやQT(量的引き締め)で当面相場が下落することも十分あります。今から上記の方法に従っても、一定期間含み損がでることはあります。とはいえ長期で見ればプラスになります。また、仕事中心で投資に時間を割けない人でも無難なリターンをもたらしてくれるのは、とても素晴らしいことですね。ということで、これから投資を始める方は、一つの参考としてみてもいいのではないでしょうか
今回は以上です!
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