Mikeの投資ブログ

子育てパパが1億円を貯め、経済的自由を達成するまでをつづります

【FIRE】配偶者もFIRE成功の重要ポイント。Mikeは婚約指輪から判断。『その後のとなりの億万長者』【書評】

今回は、トーマス・スタンリー、サラ・スタンリー『その後のとなりの億万長者』を紹介します。

『となりの億万長者』(1997年)は、米国の億万長者*がどのように経済的成功に至ったかを検証しました。その続編である本書は、最新のデータで再検証し、結論が変わらないと説明しています 

*2017年時点で1,150万世帯(全米9%)が億万長者

本書によると、億万長者は「単に運が良い人でも高収入の人でもなく、収入の一部を費消せずに規律をもって別にとりわけ、戦略的に投資に回すという行動を長期的に実行した人」だといいます。

以降、かいつまんで内容をご紹介します。

億万長者の実態

今日の億万長者の横顔として、主に以下を挙げています。

・およそ61歳で結婚または再婚(80%以上が自分の経済的成功には配偶者が重要な役割を果たしていると考えている)

・収入の中央値が25万ドル、純資産が350万ドル

・93%以上が大卒、60%が大学院卒

・自分の稼ぎで生計を立てている(親族からの贈与を受けた人はたった10%)

・質素で予算を立てている(59%は日ごろから節約)

・直近購入した最も高い車の平均は3万5000ドル

・両親が極めて質素だった(70%)

・投資家として自信を持っている(70%がたいていの人より良く理解していると考えている)

・投資は早い段階からリスクを取ったことが役に立っている。現在の投資戦略がバランス型と考えている人が56%

・投資に関してプロのアドバイスが欲しいときでも、多額の金をかけることはしない

こういった億万長者に関するデータを分析し、世の中の誤った認識が嘘であると主張します。例えば、億万長者は豪勢な暮らしをして、高級車に乗っている、高級なジーンズをはいている、など。また、収入=富ではないことも指摘しています。収入が増えるたびに消費を増やしている人たちは、無駄遣いをしており、決して富が多い(裕福)のではないのですが、周りからはそうみられがちです。

経済的成功の要件

そして、経済的成功に求められる要素として、以下を挙げています

1)収入と富を混同せず、富の神話を無視すること

2)他人の行動が自身の経済的行動に影響を与えることを認識し、お金持ちに見える人だけではなく、経済的成功に情熱を注ぐ人からも学ぶこと

3)消費者としての優れた判断を下し続けること(居住地が第一)

4)質素であること

5)仕事やキャリアに対する考え方を自ら定め、伝統的な見方を前提としないこと(サラリーマンで定年まで定時で働くなど)

6)成功する投資行動は学び、改善で改善できること

 

2)は、周りの人に影響されやすいので、豪遊する人と一緒にいると、同じように消費してしまうため、避けるべきといいます。そして、逆に経済的に成功している人と一緒にいることで、そこから学ぶべきといいます。

4)はシンプルですが、最も重要です。1)や2)とも関連しますが、自身に相応の生活をするということが、経済的成功に近づくポイントといいます。

6)は、若いころリスクの高い投資をしたが、今はバランス型にしているか、もしくは保守的と考える人が多かったとしています。また、以下の学びがあったというアンケート回答も紹介しています。。

・流行のインターネット銘柄が最悪な投資先だった

・安定したブルーチップ銘柄(例えば3MやIBM)は最良の銘柄とされることが多かった

・最良の投資対象として(冗談交じりながら)「自分の妻」「自分の事業」、「自分の教育」

倹約して投資に回すことはFIREの根幹です。この点は、30代独身でFIREし、『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』を書いた穂高氏も体現しています。

FIREのためのパートナー選び

私の場合は、家族で無理せずFIREを目指しています。ですので、「配偶者が重要な役割を果たす」という本書のくだりは同意します。それは、浪費をしないという意味だけでなく、世帯収支における規律や、資産運用の学び共有、キャリア相談(収入に影響)などで大事な役割を果たしてくれるからです。

例えば、私と妻は投資方針が異なり、だいたい議論が平行線となることが多いのですが、会話の中で新しい発見があると思うこともあります。また、証券会社の手数料など、情報収集は妻の方が感度が高いので、ありがたいと思っています。こういった形で、ポジティブなパートナー関係を築いていけるのは、価値観があっていることがベースにあると思います。

では、価値観の合うパートナーはどう選ぶのか。どう判断するのか

ここでどう選ぶかを述べると大変長くなると思いますので、どう判断するかの一助になればと、Mikeがどのように判断したかのお話をします。

Mikeの場合、職場の同期と結婚しました。そのため、仕事に対する考え方など、基本的な部分は価値観が近かったと思います。そのうえで、いろいろあり結婚することにしましたが、婚約指輪を買うときに、「この価値観ならやっぱりマッチしてる」と思いました。

というのも、婚約指輪というと、ティファニーカルティエ、いろいろブランドがあります。おそらく女子的には、指輪のデザインが好みに合ってるなどはもちろんですが、今後いろんな場で「どこで買ったの?」とかいろいろ聞かれるので、そういった場でも恥ずかしくないものを選びたいと考える人が多いと思います。

しかし、Mike妻の場合は、実利を取りました。

どういうことかというと、ダイヤはいいものを選択し、指輪のデザインはカルティエのようにして、実際の発注はとある宝石直営店で行いました(笑)

素直にカルティエだと、ダイヤの価値、指輪のデザイン以上に、ブランドによる上乗せ分の価格を支払わなくてはなりません。予算を考えると、ダイヤのレベルを落としてカルティエにするのか、はたまたいいダイヤを使って宝石店にするのか。。。妻は後者を選択しました。

その時「私と価値観あっている」と感じました。正直、「本当にいいの?」と思い何度か確認しましたが、それでいいということなので、意思を尊重しました。もし、素直にカルティエで予算オーバーとしても、結婚を取りやめるつもりはありませんでしたが(笑)。そのため、価値観合う、合わないの判断に使ったとまでは言えません。しかし、価値観が合うことを確認できたという意味では、その後の結婚生活を振り返ると、大事なポイントだったと考えています。

多くの人が、婚約指輪を選ぶ前の段階で、価値観が合うのかを判断したいと思うでしょう。ですので、婚約指輪まで待つのではなく、日々の買い物や、プレゼントをあげる際など、相手の人がどういった価値観を持っているのかを探ってみるのがいいと思います。特に高額な買い物では、お金周りの価値観は如実に表れる部分ですので。

そうすることで、家計収支に規律を持ち、お互いを高められる(収入含め)パートナーを見つけられれば、FIRE成功の確率を高めることができると考えられます

今回は以上です!

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