Mikeの投資ブログ

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山崎元氏の投資入門書!『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』【書評】

今回は、山崎元大橋弘祐『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』をご紹介します。

本書では、楽天証券経済研究所客員研究員・山崎元氏に、作家・大橋弘祐氏が質問する形式で、お金の増やし方を初心者向けにわかりやすく説明します。

結論的には、NISAや確定拠出年金を活用し、インデックス投資で放っておくことで、複利の力で低リスクで資産形成ができる、という内容です。

投資をこれから始められる方にとっては、参考になりますので、以下かいつまんで内容ご紹介します。

安全なお金の安全な増やし方

安全なお金の安全な増やし方として、主に以下のポイントを挙げています

・定期預金(利回り0.01%程度)よりは日本国債(0.05%程度)を持つべき

(国が保証しているので、銀行よりも安全。一年たてば解約しても元本割れなし)

・銀行の窓口では金融商品を買わないほうがいい。ネット証券を使うべき

(いろいろ売りつけられるし、手数料を取られるだけ)

・売却せず、放っておけば、複利(もらった利子にも利子がつく)で資産が増える

(72を利率で割ると、資産が二倍になるまでにかかる年数がわかる。たとえば、資産を5%で運用して二倍にするには、72÷5=14.4年。500万円を毎年5%で運用できれば、約14-15年で1000万円になる)

少しリスクを取った増やし方

上記よりも、少しリスクを取った増やし方で、主に以下を挙げます。

・外貨預金は、為替リスク(コインの表が出るか裏が出るかと同じばくち)のためハイリスク

投資信託は手間がかからないので、金融知識がなくても、仕事が忙しくても運用できる

投資信託分散投資でリスクを下げられる

・プロが運用する投資信託でも、過去の実績は全くあてにならない

・買うべき銘柄は、国内株式の投資信託(上場インデックスファンドTOPIXなど)、海外株式の投資信託(日精外国株式インデックスファンドなど)

(アクティブファンドはプロが運用、インデックスファンドは指標に連動して機械的に運用。後者の方が手数料が低くおすすめ。過去実績から、前者が後者を上回ったことはほとんどない)

・毎月分配型の投資信託は、税金と運用管理手数料がボッタクリレベルのため、やめた方がいい

住宅購入と保険

支出の中でインパクトの大きいものとして、住宅購入と保険があります。住宅ローンを組むべきか、保険には入るべきか、という質問含め、主に以下のように述べています。

・住宅購入のメリットは、1)自分のものになるという精神的効果、2)家賃を払わずに済む。デメリットは、1)ローンを組むため、現金購入より銀行の儲け分だけ損する、2)自分のものになっても価値が残りづらい、3)維持コストがかかる、4)売買しずらい(ため、人生が流動的な若い世代は、賃貸の方が無難なことが多い)

医療保険に入らず、保険料を貯金する方が経済的

(保険に入ると、保険会社の人件費や広告費などまでカバーしないといけない)

・健康保険加入者は、高額療養費制度を受けられるので、保険適用内の治療であれば、支払金額は上限がある

・自分が死ぬと家族が生活に困窮するような人だけ、生命保険に入るべき

やるべきこと

結論として、やるべきことは「NISAでのインデックス投資」とまとめています。

・普通の口座だと利益の20%が課税されるが、NISAだと非課税

・当面の生活費と安全資産、リスク運用資産の3つに分け、リスク運用資産分だけ投資に回す(損をしてもいいと思える額の3倍程度が上限)

・国内:海外だいたい50%:50%でインデックスファンド買付

(50%:50%はあまり神経質になる必要なく、60%:40%になっててもOK)

・まとまった資金があるなら、毎月積立とせず、一気に買うのが合理的(買付手数料が一回で済むため)*

確定拠出年金も活用する

(掛け金の分だけ所得税や住民税が控除される。利益は非課税)

山崎元氏は、ドルコスト平均法は理論上、気休め効果しかないとの考えです(詳細は山崎元『資産運用実践講座I』で説明されています。そのブログ記事もご参考)

まとめ

本書の結論としては、NISAや確定拠出年金を活用し、インデックス投資で放っておくことで、複利の力で資産が増やせるという内容です。

私は、市場平均リターンを超えたい、という強い思いがあるわけではなく、あくまで安全に資産形成したい、という方には最適だと考えます。

一点考え方の違いがあるとすると、ドルコスト平均法に対する考え方です。山崎元氏は、資金があれば一気に買い付けた方がいいといいますが、私は定期的に積み立てるほうがいいと考えます。理由は気休めが重要だからです。

というのも、自分が心地よく継続できる方法でないと、安心して放っておけません。買付額が高すぎたのでは、と思い始めると、後悔の念が出てきて、仕事中も気になったりしてしまいます。だから、定期買付のルールだから仕方がない、と諦められるドルコスト平均法を活用する方が自身の性格に合っていると思います。

ただ、これは人によって違うと思うので、自分が心地よく続けることができる方法を見出していくところが大事かと思います。ちなみに、この心地よく続けることの重要性を、最近流行りだしたFIRE(Financial Independence Retire Early)の、日本での火付け役ともいえる穂高唯希氏の著書でも、重要性が触れられています。興味がある方は、ご覧いただければと思います(穂高氏の本についてもブログ記事書いていますので、よければご覧ください)

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