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【全米No.1ファンドマネージャー】ピーター・リンチのテンバガー発掘法 │ 急がば回れ

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ピーター・リンチ/ジョン・ロスチャイルド『ピーター・リンチの株で勝つ』をご紹介します。

ピーター・リンチ氏は、全米No.1ファンドマネージャーといわれた方です。彼は、プロの投資家は、テンバガー(10倍株)発掘が構造的に難しいが(無名の銘柄を発掘すると、機関投資家への説明が難しいため)、個人投資家はそれができるのが強みだと指摘しています。では個人投資家は、テンバガー含め、どういった手法で銘柄選択をすればよいのでしょうか。今回はそちらをご紹介します。

テンバガー発掘のコツ

テンバガー発掘のコツは、自分の得意な知識を生かして探すことです。

例えば、自分の仕事が石油業界であれば、そのバリューチェーンにいることで、エクソンモービルの反映も見いだせるということです(ガソリンスタンドでさえ、原油価格に敏感になれます)。特に、景気循環株をいつ買うかは、在庫状況などを考える必要があることから、仕事でかかわる人は優位性があるといいます。それは、ウォール街のアナリストよりも先回りした情報です。

調査のアプローチ

家電を買うのに何時間も吟味するのに、株を買うのに特に考えず、購入ボタンをクリックするのはおかしいという指摘です。例えば、ダンキン・ドーナツであれば、その味だけでなく、 いつも店が混んでいるかとか、近隣の競合店舗がどうかとか、最初つかんだ情報から、さらに調べを進めるのが大事といいます。

ピーター・リンチ氏のアプローチは、特殊なものはありませんが、具体的には以下が挙げられています。①証券会社を最大限利用して情報収集、②会社のIRに問い合わせる、③本社を訪問する、④実地検証する(実際に店舗を訪れる、商品を試すetc)、⑤年次報告書を読む

会社6分類と投資戦略

会社分類を理解して投資することが重要です。ピーター・リンチ氏は、企業を6分類します。

第一は、低成長株。

最初は急成長株でも、企業のライフサイクルから勢いを失うことになります。そういった企業は、配当目的で買います。そのため、増配が定期的か、また配当性向もおさえるべきとします。

第二は、優良株。

大企業ながら、低成長株を上回る成長をする企業です。例えば、コカ・コーラブリストルマイヤーズ、P&G、ハーシー、コルゲート・パーモリーブなどです。優良株は、不況時にも強いので、ピーター・リンチ氏もいつもポートフォリオに組み入れているそうです。

これらの企業は財務基盤はたいていしっかりしていますので、重要なのは株価が割高かどうかです。PERをおさえることです。また、将来収益減を招くようなよくない多角化をしていないか、ウォッチすべきといいます。もし長期保有するつもりならば、過去の不況や市場の低迷をいかに乗り切ったかを調べる必要があります

ちなみに、ピーター・リンチ氏は銘柄選択の際、PERを活用した指数を参考にするようです。それは「(配当利回り+成長率)÷PER」です。これが、1.0以下なら見込みがないと判断します。また、1.5以上か、できれば2.0は欲しいといいます。例えば、成長率15%、配当利回り3.0%、PER6.0倍なら申し分ないしています。これは、分子が自身の予想する投資リターンを示し、分母が市場コンセンサスであるPERと解釈できます。そうすると、この値が大きいと、投資リターンが大きいとともに、市場の評価が低いことを意味します。

第三に、急成長株。

年に20-25%の成長を遂げ、うまくいけば株価が10-40倍、あるいは200倍にもなりそうな小企業です。少額でポートフォリオに組み入れることで、将来の大きなリターンの可能性が膨らみます。企業例として、ウォルマート、タコベルや、マリオット、GAPなどを挙げています。今では優良株や低成長株になっていますが、新興企業だった時に買うことで、リターンを狙います。

銘柄選定にあたっては、現在の利益の源泉となる商品に関し、会社全体での寄与度はどれくらいか。収益の成長率はどうかが重要です。また加えて、今後の展開余地を精査するべきといいます。例えば主力事業が、一つの年で拡大展開していたら、それが他の都市にも有効かを考えてみるといったことです。また、機関投資家の持ち分比率が小さく、アナリストもほとんど関心を寄せていなかった会社が急上昇していれば、有望だとみています。

第四に、市況関連株。

売上と利益が循環的に上下する企業です。例えば、自動車、航空、タイヤ、鉄鋼、化学などです。優良株と混同しないよう注意を促しています。具体的には、フォードモーターなどを挙げています。景気サイクルの影響を受けますので、在庫や需給関係を見ておく必要があります。また、市場への新規参入がある場合など、ウォッチの必要があります。

第五に、業績回復株。

倒産はしなかったものの、業績不振の淵から立ち上がった企業を指します。例えば、クライスラーなどです。このカテゴリのだいご味は、その株価が相場一般とは無関係なことです。業績不振の理由はいくつかありますが、その一例として、「予期せぬ出来事」があります。例えば、ゼネラルパブリックユーティリティ社は、スリーマイル島原発事故で株価が暴落しました。しかし、その後問題のなかった他の原子炉で運転再開し、株価が回復しました。

銘柄選定で重要なのは、財務状況です。キャッシュをどれくらい持っているか、負債はどうかなどです。また、次にどのような方法で業績を回復させようとしているかも大事なポイントです(選択と集中やリストラかなど)。さらに、そのビジネスが活気を取り戻しているかどうか、経費の削減が行われてるかも見る必要があります

第六に、資産株。

ウォール街が見過ごしているが、あなたが知っている何らかの資産を持っているような会社、と言っています。資産は、現金、不動産、特許など様々です。例えばユニオンパシフィックのような鉄道会社は、政府が鉄道王たちに国土の半分を渡してから、19世紀以来の大地主として、資産を保有しているといいます。

銘柄選びでは、資産の価値と、負債状況などを見る必要があります

競争が少ない産業がいい

「バカでも経営できる」会社がいいといいます。競争の厳しい複雑な産業の中の優秀な経営陣を抱える優良企業よりも、単純だが競争のない産業のなかの平凡な経営陣を抱えたつまらない会社の方が、投資対象として適しているといいます(これは、バフェットと通じる考え方です)。前者は、例えばエレクトロニクスなど、製品がすぐにアジアでコピーされ、価格競争に陥ります。しかし後者は、競争のない無成長産業で新規参入の興味の対象にならず、ビジネスモデルがしっかりとして入れば、安定的に収益をあげられると考えています。また、独占的な商売を持つことも大事だといいます。

これと似た考えで、超人気産業の中の超人気企業も避けたいといいます。人気化した株は急騰するが、夢を買っているだけのため、暴落も急だとしています。

 

以上みてきたように、ピーター・リンチ氏自身、特別なことをしているわけではありません。自分が理解できる企業の株に対して、愚直に必要な調査を行い、じっくり保有するというスタンスです。これをポートフォリオの一部で行うことで、テンバガーに巡り合い、アウトパフォームを目指すというものです。秘密の裏技はないので、急がば回れですね!

今回は以上です!

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