Mikeの投資ブログ

子育てパパが1億円を貯め、経済的自由を達成するまでをつづります

【ビビりはAIQ】グロース株が怖い人は必見のテック系ETF

グロース系の個別株はリスクがありますが、ETFならリスク低減できます。

mike2020.hatenablog.com

例えば、AI・ビックデータを取り扱うテック株に分散投資できる「グローバルX AI&ビッグデータ ETF」(AIQ)があります。Mikeは先日こちらの配当金が入りましたので、損益等含めご紹介します。

配当は以下でした。

・配当金(税後)2.68ドル

保有数104口(評価額3,198ドル)

・利回り0.23%(Nasdaq HPより)

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少額ですが、自身のポートフォリオの中で数少ないグロース系銘柄であり、損益も+9%ですので、満足しています。

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長期金利の低下に伴い、年初からのグロース株<バリュー株の流れが変わり、直近グロース系が伸びています。その恩恵を受けています。

グロース株は金利に左右されますので、今後の利上げ局面では、短期的には調整が入る可能性があります。現在では、2022年12月から23年第1四半期初めの利上げという見方が強いようです(参照元)。ただ、構成銘柄は以下であり、長期的には値上がりが期待できると思います。ですので、継続買付したいと思います。

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Global X ETF HPより

私は、テック/グロース系の個別株は怖くてあまり積極的に買えていません。ただAIQであれば、個社起因のリスクを抑えることができるので、私のようなビビり系の人にも合っていると思います(笑)。どれくらいグロース株に慎重かというと、以下のような妻との会話を見ていただけたら分かると思います。

Mike「テック系の株買おうか迷ってる」

妻「へ~どんな銘柄?」

Mike「マイクロソフト

妻「え、、、超大手じゃん。今更それ迷うの。。。」 (絶句)

またAIQは、楽天証券だと買付手数料無料ですので、お得だと思います。

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楽天証券HPより

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ご参考までに、中国テックETFについての最近の記事はこちらです

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高配当銘柄の分析記事も書いています

・ヘルスケアセクター

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・生活必需品セクター

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・エネルギーセクター

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・公益セクター

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【売却益9%】低配当の公益株 アメリカンステーツウォーター(AWR)売却

アメリカンステーツウォーター(American States Water/AWR)を売却しました。

本ブログでは、2045年までに、子育てをしながら無理なく1億円をためることを目標に掲げました。

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投資方針は長期保有なのですが、生活のうるおいを維持しながら経済的自由を得るためには、高配当銘柄の比率向上が必要との結論に達しました。そこで、高配当のポートフォリオに組み換えを進めています。

今回は、配当利回りが低いアメリカンステーツウォーターを売却しました。

・取得価額2,567ドル

・実現損益244.25ドル

・売却益9%

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アメリカンステーツウォーターは、配当利回り1.62%と低めですので、以下のような高配当な公益株にシフトします。

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ご参考までに、高配当公益株の銘柄分析記事はこちらです

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【支出最適化】家庭菜園を始めました

支出最適化のための家庭菜園というと、本気に聞こえるかもしれませんが、まずはベランダで苗を二つ分始めただけです。

ミニトマトとナスをプランターに植えました。下の写真は、まだ小さいですが緑色のミニトマトがなっています!かわいいですね!

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これで支出が減ればいいですが、まあそう簡単ではないでしょう。。ということで、子どもが楽しめれば、というのが一義的な目的です。もしたくさんできて、例えば以下の支出のうち、いくらかカバーできれば、ラッキーくらいに考えています。

ミニトマト約100円×2=200円/週(1万円/年)

・ナス約200円/週(1万円/年)

年間合計2万円のうち、ざっくり1割程度として、2000円分。。。現状の育成状況を見てると厳しい気がしますが、もし支出最適化→投資額増加に寄与するようでしたら、こちらも共有させていただきます

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【倒産危機のプレッシャー】困難にどう立ち向かうか。ベン・ホロウィッツ『HARD THINGS』【書評】

今回は、ベン・ホロウィッツ『HARD THINGS』をご紹介します。

著者は起業家を経て、ベンチャーキャピタル(VC)*「アンドリーセン・ホロウィッツ」を設立しました。世の中には多数のベンチャーキャピタルが存在しますが、同社は世界でもトップクラスの一社です。
ベンチャーキャピタル:スタートアップなど未上場企業への投資会社

そんなVCを率いるベン・ホロウィッツは、日々の仕事でも、自身の困難(HARD THINGS)から得た教訓を生かしているといいます。本書では、自身のHARD THINGSを生々しく紹介しながら、そこからの学びを抽出、整理しています。

本書は、スタートアップで働いてみたいと考えている方にとっても、前半の創業期のパートを読むだけでも大変参考になると思います。私は現在、日本企業でスタートアップへの投資業務も行っていますが、「スタートアップ界隈の人」とまで言えるレベルでは全くありません。そのため、出資先や買収検討の対象企業とやり取りをする中で、あちら側で何が起こっているのか、どういうマインドで仕事をされているのか、本書を通じても学べる点が多かったと感じています。

また本書は、スタートアップに限らず、あらゆるプロジェクトで発生するネガティブな事象に対する効果的な対処法が豊富に記載されています。これは、起業家やリーダーだけでなく、一般企業において、他部署やチームメンバーを動かさないといけない立場の人にも、参考になるアドバイスだと考えます。ですので、HARD THINGSにどう立ち向かうべきか悩んでいる方にも、ぜひ手に取っていただきたいと思います。

今回の記事では、前段の起業から売却までの要約と、後段HARD THINGSへの対処法、さらに私の感想を記載します。 

あらすじ

ベン・ホロウィッツは、1966年生まれで、コンピューターサイエンスを学んだ後、3DのCGを作っていたベンチャー企業に就職しました。その後、のちに「アンドリーセン・ホロウィッツ」のパートナーとなる天才プログラマー、マーク・アンドリーセンが共同創業したネットスケープで働き始めます。ネットスケープは、世界初のブラウザ「モザイク」を発明した有名企業でした。しかし、その後マイクロソフトが「インターネット・エクスプローラー」(IE)を開発し、ウィンドウズ95に無料で組み込んだため、ネットスケープは苦境に陥りました。そしてAOLに買収されました。そのため、ベン・ホロウィッツとアンドリーセンは、世界初となるクラウド・コンピューティング・サービス*を行うラウドクラウドを創業しました。

*それまでは、各企業は自社内のサーバーもしくはレンタルサーバーでコンピュータ処理を行っていました。それが、ネットを介してサービスプロバイダのネットを介し、データセンターで処理されるようになりました。アマゾンやグーグル、マイクロソフトなどが現在のクラウド大手ですが、当時その最先端を行っていたのが、ラウドクラウドでした

ラウドクラウド設立後、ベン・ホロウィッツがCEOとして様々なHARD THINGSに直面します。大まかなものだけでも、競合との開発競争、開発投資のための資金調達局面でのドットコムバブル崩壊、倒産危機、妻の入院、市況悪化による競合破産、生き残りをかけたソフトウェア事業切り離しプロジェクト、社内での反対、戦時のCEOとしての断行、最大顧客の破産、未払金の回収頓挫、株価暴落、資金調達困難、ラウドクラウドの主要事業売却、レイオフ、株価再び暴落、ソフトウェア事業の新会社オプスウェアからの契約解除・返金依頼、対策としてのナスダック上場企業買収検討、社内での反対・非難、競合との競争激化による顧客ロストの危機、、、、、

などを経ながら、最終的には事業を軌道に乗せました。そして売上1億5000万ドルになるビジネスへと成長させました。また株価も0.35ドルから6-8ドルへと上がり、時価総額も8億ドルを超えることもありました。その後、11社がオプスウェアの買収に興味を示しました。オラクルやBMCソフトウェア、HPなどがいましたが、最終的にHPへの売却で、一株14.25ドル、総額16億5000万ドルのディールとなりました。

HARD THINGSへの対処法

著者は、上記の経験から、HARD THINGS対処の知恵を以下のようにまとめています。

・物事がうまくいかなくなった時の対処法

(成功するCEO、人を正しく解雇する方法etc)

・第一に人を大事に、次に製品、最後に利益を大切にする

(部下を教育すべき理由、幹部の採用の困難etc)

・事業継続に必要な要素は何か

(正しい野心、肩書と昇進の在り方、企業文化の構築etc)

・やるべきことに全力集中するべき

(平時のCEOと戦時のCEO、自身をCEOとして鍛えるにはetc)

・起業家のための第一の法則―困難な問題を解決する法則はない

(最高を維持するetc)

すべて紹介でいないので、私が印象に残った点を記載すると、成功するCEOの秘訣をよく聞かれるが、そんなものはない、という点です。ただ、際立ったスキルが一つあるとすると、「良い手がないときに集中して最善の手を打つ能力だ。逃げたり死んだりしてしまいたいと思う瞬間こそ、CEOとして最大の違いを見せられるときである」と言っています。そして、厳しい課題には、「武士道」の考え方で、「常に死を意識せよ」としています。というのも、戦士が常に死を意識し、毎日が最後であるかのように生きれば、あらゆる行動を正しくできるから、ということです。

感想

Mikeは、日本企業でスタートアップなどパートナー探索や投資業務をしています。

日本企業”あるある”かと思いますが、その中で多くの場合、「なぜ我々の会社はこんなに上から目線で対峙するのだろう」という疑問を常々持っています。例えば、構想が実際に実現可能かを確かめるProof of Concept(概念実証)でも、「なぜこんな低レベルなの」とか「イケてない」みたいなことを、日本企業側は平気で述べます。また契約交渉などでも、我々は社内確認など無駄に煩雑でものすごいトロいのですが、それを棚に上げて、相手が不快になっても、強気な交渉をしています。当然ビジネスですので、Win-Winになるように、また最高の成果物を作れるように、スタートアップと対峙します。ただし、ベースが上から目線なので常々疑問を持ってきました。

そんな中、本書を読んでスタートアップへの尊敬の思いを強くしました(もちろん会社によりますが)。例えばベン・ホロウィッツは、倒産が迫る中で、開発チームに大きな犠牲を強いる判断をしなければなりませんでした。自身は後悔していました。しかし、最高のエンジニアの一人だったテッド・クロスマンは、そのプロジェクトを進めたときのことを、後年次のように話しました。ベン・ホロウィッツは、それを知って涙を流します。

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ラウドクラウドとオプスウェアで、ダーウィン・プロジェクトは一番楽しく、一番大変なプロジェクトだった。週7日間、朝8時から夜10時まで、6か月間休みなく働き続けた。あれはとんでもなかった。週に一度、妻と夜にデートをして、午後6時から深夜0時まで全神経を妻に集中させた。そして翌日、それが土曜日であっても、午後8時に会社に戻り、夕食まで会社で過ごした。家に帰るのは10時から11時だった。毎晩だ。そして、それは私だけではなかった。社員全員がそうだった。

我々に期待さ入れていた技術的な仕様は素晴らしいものだった。どうやって実現するかブレインストーミングを重ね、それを実際の製品へ落とし込んでいった。

大変だった。しかし楽しかった。その間に誰かがいなくなった記憶はない。あれはまるで「やるしかない。やらなければここにいられない。ほかの仕事を探さなくちゃならない」という雰囲気だった。それは、固い絆で結ばれたグループだった。多くの未熟な連中が、本当に一段成長した

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長時間労働がどうとかいう話ではなく、単純に「面白い」と思いながら、最高のモノを作るために困難に全力を尽くしているのが素晴らしいと感じました。そうやってできてきた成果物に対して、もちろん要求を満たすとか、製品化に向けてまだまだといった課題などいろいろあるでしょうが、ベースは尊敬の思いをもって相対しないといけないと感じました。

今、Mikeが仕事で対峙するアメリカ西海岸のスタートアップについても、まだまだ事業化には遠いですが、大きなビジョンを語ったりしています。彼らも、こうやって限られたリソースの中で全力で取り組んでいるのだと思うと、とても尊敬します。そこに対する我々の目線や対応の仕方は、しっかり考えていかないといけないと感じています。

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【高配当公益企業】Duke Energy(DUK)買い付けました

デュークエナジー(DUK)を買い付けました。

先日、高配当企業の銘柄分析で検討し、購入することにしました。

mike2020.hatenablog.com

まずは1,407ドル分購入しました。

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株価は直近5年の最高水準、PER57倍が気にはなりますが、少し買ってみて、今後様子を見ようと思っています

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Google検索より

公益株ですので、キャピタルゲイン(売却益)ではなく、配当収入目当てです(配当利回り3.88%)。ここで得た配当を、生活へのうるおい+コア銘柄(JNJ,PG etc)買い付け資金にしたいと考えています。

債券の位置づけで、配当をもらいながら、長期的には株価が緩やかに上がればいいと考えています。

ただ、PER57倍でのエントリーですので、これが今後どう出るか、もし暴落するようでしたら、ブログで悲報としてアップデートします笑

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Google検索より

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関連情報

ご参考までに、その他公益企業の銘柄分析はこちらです。

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その他高配当企業の銘柄分析はこちらです

・生活必需品セクター

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・ヘルスケアセクター

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【AEP】アメリカン・エレクトリック・パワー 株価・基本情報│高配当、かつ増配率5%【銘柄分析】

今回は、高配当・連続配当企業American Electric Power(AEP)の銘柄分析です。

本ブログでは、2045年までに、子育てをしながら無理なく1億円をためることを目標に掲げました。

mike2020.hatenablog.com実現には、保有銘柄に占める高配当比率を高める必要があります。そこで、配当利回りの高い銘柄の分析を行っていきます。

アメリカン・エレクトリック・パワーは、オハイオ州ミシガン州などアメリカ中西部や、南部のテキサス州テネシー州など11州・550万の顧客向けに電力を供給する公益企業です。配当利回り3.47%、また110年連続配当の企業です。

結論としては、「公益企業で業績安定。中期的には値上げでEPS成長予想。配当利回り3.47%だが、配当性向64%で長期での増配余地あり。そのため買付開始」します。主なポイントは以下です。

・売上高は2020年14,919百万ドル。2008年から横ばい。営業利益率は17%~20%で推移。営業CF年率3%成長

・中期的には、2025年にかけて電力料金値上げでEPS 5~7%成長の予想

・石炭火力発電が43%で同業大手に比べ環境対策遅れ気味。大型再エネプロジェクトの買収で再エネ比率38%(2030年)を目指す。2025年までに戦略的に資本配分

・有利子負債残高2018年に増加し、2020年34,432百万ドル。ネットDEレシオは2015年以降一倍超えており、金利上昇の影響は若干注意

配当利回り3.47%だが、2008年以降年率5%の増配。配当性向は64%。今後も60-70%でコントロールする方針であり、今後も長期的に増配余地あり

・10年間でのトータルリターンは、S&P500をアンダーパフォーム、S&P500 Electric Utilities Indexに対してはアウトパフォーム

・PER(株価収益率)18倍と割高ではない

以降で詳細を見ていきましょう。

目次

指標

主な指標は以下です。特徴は、110年間配当を続けている点です。連続増配は16年、配当利回り3.47%です。

・株価: 85.31ドル

・PER:18.55倍(S&P500 約20倍)

・EPS:3.42ドル(Earnings per Share:一株当たり利益)*直近4四半期合計

配当利回り:3.47%

・年間配当額:2.96ドル

・配当支払月:3、6、9、12月

・連続増配年数:16年(110年連続配当)

Nasdaq HP、American Electric Power HPより)

業績

売上高は2020年14,919百万ドルです。2008年から横ばいで、営業利益率は17~20%で安定しています。

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American Electric Power IR情報を基に作成

事業セグメントは以下です。

・Vertically Integrated Utilities:発電・送電・配電・販売事業

・Transmission and Distribution Utilities:小売・卸売り顧客向け送配電事業

・Generation and Marketing:小売・卸売顧客向け再生可能エネルギーの電力ソリューション、および再生可能エネルギー企業買収を行う事業

・American Electric Power Transmission Holdco:伝送施設の建設・運営事業

9割近くが発送電・販売事業となります。展開地域の中では、オハイオ州で「デカップリングメカニズム」*が適用されているようです。

*電力会社の安定的な収益確保のために、販売電力量と収益を連動させない制度

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American Electric Power IR情報を基に作成

今後は、2025年にかけて各事業セグメントで電力料金が上昇し、EPS 5~7%成長に寄与するということです。

f:id:Mike2020:20210709054411p:plain

American Electric Power IRより

営業キャッシュフローは、年率3%で伸びています。発電・送電設備への投資が重いため、投資CFが大きくなっています。特に2018年以降は、投資CFが増加し、フリーCFがマイナスです。これは、再生可能エネルギーへの投資が増えているためです。例えば、以下があります。

・発電機スタートアップChargePointへの出資(2018、83百万ドル)(参照元12

・Sempra Renewablesからの風力発電設備の買収(2019、約10億ドル)(参照元

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American Electric Power IR情報を基に作成

再生可能エネルギー比率は、現在18%にとどまります。石炭が43%を占めるのですが、2030年には石炭を24%に減少させ、再生可能エネルギーを38%に増やすことを目標としています。そのための投資は、今後も戦略的に実施していく方針です。

f:id:Mike2020:20210709054559p:plain

American Electric Power IRより

2025年までには、21億ドルの資本配分を下記のように示しています。つまり、右下(アセットビジネス×卸売り)に位置するAEP Renewablesで19億ドル以上の資産を活用する方針です。アセットビジネスといっているのは、保有資産から継続的に収入が入るビジネスモデルです。ここでは、大型の再生可能エネルギープロジェクトを発展させたり、買収していく戦略としています。一方卸売りとは、リテールのような個人顧客ではなく、長期契約を履行できる安定的な顧客企業に対し、長期契約に裏打ちされた電力卸売り事業を行うとしています。

f:id:Mike2020:20210709054629p:plain

American Electric Power IRより

こうして、政府が求める環境負荷低減に応えながら、安定的な収益を上げていく事業に、資産を振り向けていこうとしています。現在の石炭比率が43%で、コンソリデ―テッド・エジソンなど他社と比較して、環境対策が遅れていますが、再エネを強化すべく、資本配分を投資家にコミットしている姿勢は評価できると思います。

有利子負債残高は2018年以降急増しています。ネットDEレシオも、2015年以降1を超えています。差し当たっての大きな懸念というわけではないですが、金利上昇の影響については若干のリスクになるかもしれませんので、今後要注視かと思います。

f:id:Mike2020:20210709054708p:plain

American Electric Power IR情報を基に作成

配当・株価

配当は、2008年以降年率5%で増加しています。配当性向64%ですので、長期的に増配余地があります。

f:id:Mike2020:20210709054751p:plain

American Electric Power IR情報を基に作成

今後も配当性向は60~70%のレンジにすることを目標としています。

f:id:Mike2020:20210709054809p:plain

American Electric Power IRより

10年間でのトータルリターンは、S&P500をアンダーパフォーム、S&P500 Electric Utilities Indexに対してはアウトパフォームしています。

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American Electric Power IRより

現在の株価は、85.31ドル・PER(株価収益率)は18倍と、そこまで割高ではありません。

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Google検索より

まとめ

公益企業のため、今後も安定的な業績が見込まれます。株価は、S&P500をアンダーパフォームしていますが、配当利回り3.47%で、増配率が2008年から5%は魅力的です。また、配当性向も64%で今後の増配余地があるので、長期保有に向いていると考えます。

この点、同業他社で高配当な銘柄のコンソリデーテッド・エジソンサザンカンパニー、デュークエナジーに比べても、今後に期待できると考えます。

f:id:Mike2020:20210709055227p:plain

Nasdaq HP、各社IR情報を基に作成

注視すべき点として、環境対応があります。アメリカン・エレクトリック・パワーの石炭比率が43%であり、Duke Energy(DUK)33%、Southern Company(SO)17%や、Consolidated Edison(ED)0%と比較して高い水準です。この点は、今後の再エネ投資の進捗でどの程度目標に近づけるかを見ていく必要があります。

また、有利子負債残高が近年増加しているのと、ネットDEレシオも上昇基調で1.66となっています。この点も今後要注視かと思います。

これら踏まえ、現在PER18倍で割高ではありませんので、買付を始めたいと思います。

今回は以上です!

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関連情報

ご参考までに、その他公益企業の銘柄分析はこちらです。

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・ヘルスケアセクター

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【ETF】VOO、VTIは優秀だが、CXSEは問題児。中国テックの恩恵をどう受けるか

CXSE(WisdomTree Trust China ex State Owned Enterprises ETF)低迷の要因とは?

今回7月頭のETF配当金を受け、問題児ETFのCXSEをどうするか、少し考えました。

まず、7月頭の配当金は、合計30.16ドルでした。

・Vanguard 500 Index Fund ETF(VOO):14.36ドル

・WisdomTree Trust China ex State Owned Enterprises ETF(CXSE):7.55ドル

・Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF:8.25ドル

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楽天証券のHPによると、それぞれの銘柄の配当利回りは以下です。

・VOO:1.32%

・CXSE:0.63%

・VTI:1.24%

VOOとVTIは、配当利回りは低いですが、個別株よりボラティリティが小さいため、リスク低減のため一定数ポートフォリオに組み入れています。そのため、VOOは約5,900ドル、VTIは約3,800ドル、それぞれ、保有資産の6%、4%を占めます。損益率も優秀で満足しています。

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一方、CXSEは配当利回り0.63%、損益率-12%で非常に不満です。こちらは、現在行っている高配当ポートフォリオへの組み換えに際し、売却したい銘柄第一位です。しかし、株価が戻ってこないので、実行できずにいます。。。

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Google検索より

株価が低迷している要因は、主要銘柄テンセント(12%)、アリババ(7%)などに対する中国政府の規制強化です(参照元12)。もともとは、中国を代表するテック企業が組み入れられたETFですので、長期的な売却益が見込めると踏んでいました。しかし、昨今の滴滴(Didi)や満幇集団*への規制検討などのニュース(参照元)を聞くたびに、自由な経済活動が制限される可能性の高い中国企業はリスクがあるなと、改めて感じます。

*トラック配車の大手

もちろん、データの取り扱いは、安全保障や個人情報保護などの観点から、中国以外でも争点となる問題です。そのため、中国企業だけの話ではありません。ただし先進国とは異なり、透明性が必ずしも高くない当局の規制動向は、先進国企業にはないリスクです。

ですのでリスク低減の観点から、中国テックの恩恵は、新興国ETFなど、より中国企業の比率が薄まった形で享受することにしようと考えています。

例えば、iシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット ETF(IEMG)などです。これだと、テンセントとアリババの構成比は、ともに約4%(その他TSMC5%、サムスン3.5%など)で、CXSEの約20%の半分以下になります。これでも高いかもしれませんので、今後どういったオプションがあるのか検討していきたいと思います。

今回は以上です!

ご参考まで、CXSEに関する最近の記事はこちらです

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恒大集団デフォルトの影響に関する最新記事はこちらです

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