【ETF】VOO、VTIは優秀だが、CXSEは問題児。中国テックの恩恵をどう受けるか
CXSE(WisdomTree Trust China ex State Owned Enterprises ETF)低迷の要因とは?
今回7月頭のETF配当金を受け、問題児ETFのCXSEをどうするか、少し考えました。
まず、7月頭の配当金は、合計30.16ドルでした。
・Vanguard 500 Index Fund ETF(VOO):14.36ドル
・WisdomTree Trust China ex State Owned Enterprises ETF(CXSE):7.55ドル
・Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF:8.25ドル
楽天証券のHPによると、それぞれの銘柄の配当利回りは以下です。
・VOO:1.32%
・CXSE:0.63%
・VTI:1.24%
VOOとVTIは、配当利回りは低いですが、個別株よりボラティリティが小さいため、リスク低減のため一定数ポートフォリオに組み入れています。そのため、VOOは約5,900ドル、VTIは約3,800ドル、それぞれ、保有資産の6%、4%を占めます。損益率も優秀で満足しています。
一方、CXSEは配当利回り0.63%、損益率-12%で非常に不満です。こちらは、現在行っている高配当ポートフォリオへの組み換えに際し、売却したい銘柄第一位です。しかし、株価が戻ってこないので、実行できずにいます。。。
株価が低迷している要因は、主要銘柄テンセント(12%)、アリババ(7%)などに対する中国政府の規制強化です(参照元1、2)。もともとは、中国を代表するテック企業が組み入れられたETFですので、長期的な売却益が見込めると踏んでいました。しかし、昨今の滴滴(Didi)や満幇集団*への規制検討などのニュース(参照元)を聞くたびに、自由な経済活動が制限される可能性の高い中国企業はリスクがあるなと、改めて感じます。
*トラック配車の大手
もちろん、データの取り扱いは、安全保障や個人情報保護などの観点から、中国以外でも争点となる問題です。そのため、中国企業だけの話ではありません。ただし先進国とは異なり、透明性が必ずしも高くない当局の規制動向は、先進国企業にはないリスクです。
ですのでリスク低減の観点から、中国テックの恩恵は、新興国ETFなど、より中国企業の比率が薄まった形で享受することにしようと考えています。
例えば、iシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット ETF(IEMG)などです。これだと、テンセントとアリババの構成比は、ともに約4%(その他TSMC5%、サムスン3.5%など)で、CXSEの約20%の半分以下になります。これでも高いかもしれませんので、今後どういったオプションがあるのか検討していきたいと思います。
今回は以上です!
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