【CXSEは不動産デフォルトで暴落？】中国恒大集団のデフォルト懸念とCXSEに対する影響とは
先日、中国の不動産開発大手、中国恒大集団がデフォルト（債務不履行）リスクがあると警告しました（参照元）。中国不動産第二位の大手ですが、資金難で負債が高止まりしています（参照元）。
この状況を受け、格付け会社のフィッチは「CCCプラス」から「CC」に格下げしました。ムーディーズも同社を格下げしました（参照元）。
本件のCXSEへの影響を考えるにあたり、以下の三つのシナリオがあると思います。
シナリオ1：同社がデフォルトせず、資金難から回復
シナリオ2：同社がデフォルトするが、中国経済全体（CXSE構成銘柄上位企業の業績含む）に影響なし
シナリオ3：同社がデフォルトし、中国経済全体（CXSE構成銘柄上位企業の業績含む）に影響が出る
上記シナリオにおけるCXSE株価への影響を考えるにあたり、まず前提として、中国恒大集団とグループ企業の構成比はどの程度かを見る必要があります。
調べてみると、CXSEの中で中国恒大集団は0.15%なので大きな影響はありません（参照元）。そのため、シナリオ1であろうが、2であろうが、CXSEの株価に直接の影響はないと推測されます。
ただし、シナリオ3の場合、金融の混乱などでCXSE構成上位の銘柄に影響が出れば、株価を下げかねません。上位銘柄には、中国平安保険集団は2.67%ありますし、そのほか銀行も構成銘柄に入っています。また、実体経済への影響が出れば、ECのJD.com（3.02%）、やアリババ（7.1%）の業績もインパクトありそうです。ですので、CXSEには向かい風になるとみられます。
この辺り、CXSE保有者や購入検討している方は、同社デフォルト可能性とその影響を見ながら、CXSEへのスタンスを決めていく、ということになると思います。
ただ、個人的に気になったのは、ウィズダムツリーのCXSEに関する運用方針です。CXSEは、中国恒大集団の新エネルギー車部門、中国恒大新能源汽車集団の保有株式を8/26に増やしていました（参照元）。
もちろん、中国恒大新能源汽車集団は、CXSEの中で0.4%しかないので、CXSEの大勢に影響なしなのですが、同グループの債務不履行懸念で混乱がある中でのこのアクションはどうしてなのでしょうか。売却による株価上昇を見込んでなのかもしれませんが、もしうまくいかなかったらどうするのか。現に、直近の記事では、売却先が見つかっていません（参照元）。
ウィズダムツリーのプロの方がやっているので、当然まっとうな理由があり、おそらく妥当なアクションとして社内承認されたのでしょう。しかし、少し調べても理由が分からないため、「この方たちは大丈夫なのかしら？」と素人としては思ってしまします。「いやいや、そんな細かいカスみたいな変更いちいち説明しませんよ」ということなのでしょう。
しかし、ただでさえ中国IT・ハイテクに対する中国政府の規制強化など厳しい状況がある中で、そんな余計なリスクを負う必要があるのだとしたら、細かくてもその意図が気になるのがステークホルダーではないでしょうか。。。「そのようなよくわからないポートフォリオの組み換えを行うファンドにお金を預けたくない！」とまで言えるほど保有してません（Mikeはたかだか30万円程度）。ですが、何らかの説明がないと少し不安で、長期的な上昇を見込んでの買い増しもためらってしまいますね。。。（ためらいの理由はこれだけではなく、今ではないと思っているからですが。詳細は下記記事ご参照）。
この辺り、何かわかったら追って記事にしていこうと思います。今回は以上です！
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