「下がった銘柄はさすがに上がる」という買い方

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『投資賢者の心理学』という本を読みました。本書は、野村証券の元営業マンが2014-2015年に書いていた日経電子版のコラム「投資賢者の心理学」をまとめたものです。投資や資産運用で陥りがちな間違いや心理的な罠について、具体的な事例とともに記載しています。

内容的には、行動経済学の観点から投資行動を見直そうと考えている人にとっては、入門的に参考になる内容です。一方、既に下記のような書籍を一通り読まれている方にとっては、新しい発見はないと思います。

【必見】投資で失敗しないために読むべき行動経済学の本 - Mikeの投資ブログ

投資クラブでは意思決定が隣人に影響される │ 投資に活かせる行動経済学の考え方を学ぶ - Mikeの投資ブログ

Mikeにとっては、行動経済学観点では特に発見はなかったのですが、以下聞いたことのない投資手法が紹介されていて、ふーんと思い、ご紹介します。端的には逆張りです。

著者の友人は、年末になって、一年間に最も下落した銘柄の中を5銘柄選んで、翌年の初めに買うということです。実際には、相当よくない会社も含まれているので、機械的に5銘柄出すよりは、ひどい会社は除外するようです。でも、下がったものを買うと、そのうち上がるということで、そういった手法を取っているようです。その方は、ルールを決めていて、翌年1年以内に3割上がったら売る、また3割に達しなくとも、またマイナスになっても1年たったら売るというものです。これで結構いい成績を出しているということです。

個人的には、結局その後どういった成績になるかは、前年の下落理由によるかと思います。それが短期的と見込める場合には、確かに翌年上がることがあるのだと思います。一年の短期で結果を出さないといけないことから、Mikeにはフィットしないのですが、投資信託の毎月の積立だけだとつまらないが銘柄検討に時間を費やしたくない人や、これまでの投資手法に飽きて新しいやり方を開拓したい人などは考えてみてもいいかもしれません（お勧めしているわけではありません）

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