サボらず土日もきっちり働いて収入をもたらしてくれる件
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『16歳のお金の教科書』を読みましたのでご紹介します。編著者は「お金の特別講義プロジェクト」として、複数のお金の専門家が並んでいます。それぞれが歴史、保険、資産運用、お金と人生などをテーマに語ります。以下の構成です。
1時間目 藤野英人先生*に学ぶ「人生」と「投資」の話
2時間目 渡邊賢太郎先生**に学ぶ「金融」と「信頼」の話
3時間目 板谷敏彦先生***に学ぶ「お金の歴史」の話
4時間目 岩瀬大輔先生****に学ぶ「借金」と「保険」の話
5時間目 内藤忍先生*****に学ぶ「投資家」と「資産運用」の話
6時間目 竹中平蔵先生に学ぶ「お金」と「人生」の話
**元外資証券勤務
***元証券会社勤務、投資顧問会社設立。現在作家
****元ライフネット生命社長
*****資産デザイン研究所代表取締役
16歳向けということで、基本的な内容がカバーされています。投資や資産形成の具体的ノウハウを求めている方にとってはないよう薄いと感じられるかと思います。一方、「お金の歴史」や「人生におけるお金との付き合い方」、「これからの若者はどうしていったらいいの」といったことについては、著名人の考え方を知るいい機会となります。
個人的に面白いと思ったのは、5時間目の内藤忍先生のお話です。人生にはお金と時間という二つの制約があり、お金は働かない以上手に入らないが、働けば働くほど時間が無くなる矛盾。。。お金と時間のバランスを取るために、労働者と経営者という大きな二つの職業に加え、投資家という第三の道もあるはず、という指摘です。
「労働者は自分が働いて、お金を得る。経営者は従業員に働いてもらってお金を得る。その点、投資家は、『お金に働いてもらって、お金を得る』」と言っています。
また、「お金を経営する経営者」とも表現しています。どの商品や銘柄を買うかも、自らが采配することが必要です。その意味では、自分が経営者として指示を出さないと、お金は勝手に動いてくれません。ただ、出した指示に対しては、サボったりせず、また債券や不動産なら土日でもきっちり家賃を稼ぎます。つまり、「お金って、的確な指示さえ出せば結構まじめに働いてくれる」という見方です。
たしかに、サラリーマンをやっていると、いろんな人に動いてもらわないといけないですが、なかなか思うように動いてもらえません。それによって、チームとしてのパフォーマンスが出なかったり、プロジェクトメンバーで成果を思うように上げられなかったりで、収入に影響が出たりします。その意味では、確実に指示通りに動いて利回りを実現してくれる投資というのは、手堅い収入源ですね。当然リスクは伴いますが、それはサラリーマンの仕事も同じです(会社はいつつぶれるかわかりませんので)。この収入源を強化していく=お金の経営者としてのスキルを上げていくことは、労働者としてのスキルアップ/収入増と並行して目指していくべきですね。
そのほか先生によるお金と人生や歴史系のお話も、読みやすくわかりやすい内容となっていますので、気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに本書は、以前下記記事で触れた投資マンガ『インベスターZ』の公式副読本だとそうです。ご関心あれば、インベスターZも併せて読んでみるとよいと思います
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関連情報
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