バフェットによるメルク全株売却などに対する見方
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7-9月期の当局届け出から、バークシャーがメルク株売却したというニュースがありました。あわせて、アッヴィやブリストルマイヤーズ・スクイブも持ち分を減らしました(Yahoo News)。どういう意味があるのか、それに対してどういう見方を世の中の人は持っているのかを書いていきます。
そもそもバフェットは、大型薬品株について専門性が高くないと認めています。過去の発言では、
「自分にはこの薬品セクターでの勝者・勝ち組を選ぶだけのスペシャリストとしての知識が無いので、どれか一つを選ぶことが出来ない。もし、大手薬品銘柄をまとめて市場の平均のPERより割安で買えるなら、即座にそれを実行する」(モトリーフール)
そして20年12月、アッヴィ、ブリストルマイヤーズ、メルク、ファイザーをバスケット買いしました(ただし、投資規模からしてバフェットではなく、部下による投資との見方)。
しかし、今年4-6月期には、アッヴィ、ブリストルマイヤーズの持ち分を縮小(Bloomberg)。そして今回の更なる大型薬品株の持ち分縮小を進めました。
この動きについて、いろんな見方があります。例えば、
・バフェットはマーケットのすべての動きで賢人なわけではなさそう、少なくともメルクへの投資では。なぜなら、メルクのコロナ経口薬「モルヌピラビル」による株価上昇の恩恵を受ける前に売却してるため。また、その他大型薬品株での持ち分売却は、薬価改定の議論などが株価に向かい風だから(Fierce Pharma)
・バフェットはメルクの経口薬に希望持ってないってこと。メルクの完全売却を見るに、アッヴィやブリストルマイヤーズも今後同じ動きになりそう(Yahoo News)
・コロナ終わらせるメルクの「モルヌピラビル」の承認結果出る直前に売却とは、困惑してしまう。でも、Royalty Pharmaは新たに買ってるので、ヘルスケアから撤退したわけではない(BioSpace.com)
・バークシャーが2018以降S&P500をアンダーパフォームしている(直接的な理由と明言されてないが)(ロイター)
などです。また、例えばSeeking Alphaのコメント欄を見ると、いろんな個人投資家の意見が見れますね(Seeking Alpha)。例えば、
・ウォーレン、どうしちゃったの?長期投資じゃなかったの?
・売却してくれるなら、買いのチャンスだね
・バークシャーが次にどんな手を打つかなんてわからないさ。ユニリーバ買ったりするかもよ
・いや、そもそもポートフォリオの中では小さな調整でしかないから、深い意味を見出そうとするなんてバカバカしい
・バフェットもうだめだね。最近数年、一貫してS&P500に負けてる。平凡な投資家になってしまったのね
・掲示板のコメント読んでるけど、お前らこそどうしたの?これらの株式はTed/Toddが買ったっぽい銘柄だよ?そこちゃんと見てる?
・バフェットって誰のこと?無視しろよ。だってシェブロン高値で買って、航空株や銀行株安値で売るんだぜ?これが本当にお前がメンターに期待してることか?最近バカな動きばっかりしてるんだよ。年取ると、ダメな意思決定してしまうってことはあるんだよ
ということで見方はそれぞれです(笑)。
Mikeは、メルク、アッヴィを保有していますが、バークシャー保有を理由に買い付けたわけではないので、バークシャーが売ろうが関係ありません。ただ売却するには理由があるわけで、その理由の一つとして考えられる薬価改定などの議論には注意を払いたいと思います。一方、もし今後の四半期で更なる売却があり株価が下がる(ファンダメンタルに変化ないのに)のであれば、追加買付のチャンスかもしれないと考えます。
今回は以上です!
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