【年末アノマリー】米国株は過去30年、年末高が多い
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10月は調整の月でした。『トム・ソーヤの冒険』著者である作家マーク・トウェインは投資好きだったようで、その経験から、以下のような言葉を残しています(JBPress記事).
October. This is one of the peculiarly dangerous months to speculate in stocks. The others are July, January, September, April, November, May, March, June, December, August, and February
「10月というのは、株式市場で賭けをするのに特に危険な月です。他に危険な月は、7月、1月、9月、4月、11月、5月、3月、6月、12月、8月、それと2月です」
なるほどという感じです(笑)。
とはいえまじめに季節性を見ると、米国株は過去30年、年末高となることが多いようです(楽天証券記事)。
この辺りはいろんなところで言及されていると思いますので、詳細はリンクの楽天証券記事などをご覧いただければと思います。
以降、話はそれますが、冒頭のマーク・トウェインの言葉を知ったきっかけをご紹介します。
Mikeは下記の書籍で知りました。藤沢数希『なぜ投資のプロはサルに負けるのか』。
著者は、欧米の研究機関で計算科学の博士合を取り、大学院で教鞭をとったあと、外資系投資銀行に移り、金融工学を駆使した計量モデルの開発を行っている方です。
タイトルからお察しされるように、内容自体は「ファイナンス理論からインデックス投資が最も合理的」というものであり、真新しさはありません。ただ著者バックグラウンドから、投資やファイナンスの知識がない方にもかみ砕いて説明されています。そのため、これから投資を考えたいという方にとっては、身近でわかりやすい事例を多数用いた説明ゆえ、理解が進むことと思います。
ちなみに、Mikeがなるほどと思ったのは、インデックス・ファンドのパッシブ運用の方が有利なのに、なぜアクティブ運用がなくならないのかの説明です。これは、心理学でいう強い「オーバーコンフィデンス・バイアス」(自信過剰による診断の偏り)があるそうです。多数の心理学の実証実験で、アメリカ人の9割が平均よりも自身が賢いと信じていることが証明されているそうです。また、専門家の方がオーバーコンフィデンス・バイアスが強いそうです。実際に投資の世界でも、多くのファンドマネージャーやアナリストが、自分たちを優秀だと思っており、マーケットを負かせると思っているようです。このような人間のある意味普遍的なバイアスにより、たとえアクティブ・ファンドがアンダーパフォームし続けても、人気が衰えることはないということです。
ほかにも、なるほどと思う部分はあると思いますので、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか
今回は以上です!
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