Mikeの投資ブログ

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【倹約疲れへの対策】意思をもって成し遂げる方法『やってのける』【書評】

今回は、意思をもって成し遂げる方法を記した『やってのける』(ハイディ・グラント・ハルバーソン著)をご紹介します。投資にも生かせる点があると思います。

何かを成し遂げるための意志の力は、生まれつきの資質と考えられている面があると思います。しかし心理学の見地から、実際はそうではないと著者は本書で主張しています。

著者によると、大半の人は、何をすべきかを知らなくて失敗するのではなく、何をすべきか知っていながら失敗するものだといいます。例えば、誰でも食べる量を減らして運動をすればダイエットできると知っていますが、実行できるかは別問題です。それは、きわめて大きな成功を収めた人でも同じです。実際、元アメリカ大統領のオバマさんも、禁煙に何度も挑戦してきながら、かなり苦心しているようです。

そこで本書では、心理学の実験結果を示しながら、意志をもって成し遂げるための方法をまとめています。一つ一つの方法は、細かいTipsも含めて多数ありますが、今回はなるほどと思った点をご紹介します。

自制心は筋肉のようなもの

そもそも心理学では、意志の力を自制心と呼びます。また、「自制心は筋肉のようなもの」だと最近の研究で分かってきています。そのため、自制心の強さは、筋肉と同じように鍛えなければ衰えます。だから筋トレと同じように、次のような行動が必要だといいます。

・少しだけ努力が必要な行動を生活に取り入れる(お菓子に手を出さないなど)

・休息を与える(自制心も疲労し、疲労後は誘惑に負けやすくなる)

「なぜ」と「何」を考える

また、行動するとき「なぜ」と「何」を考えることの重要性を説きます。

例えば、掃除機をかけることは、具体的に「ホコリを吸い取ること」(何)ですが、同時に「家の中をきれいにすること→気持ちよく仕事をし成果を上げる」(なぜ)でもあります。

また、残業して資料を作らないといけないときは、「何」はパワーポイントの資料作成でも、「なぜ」は、売上増加→キャリアアップと考えることもできます。このように、やる気が出ないときなどは、「なぜ」の視点でその行動を考えてみると、動機づけにつながるといいます。

これは「なぜ」を考えることで、小さな行動を大きな意味や目的に結び付けられるため、意欲を高められるためです。面倒でやる気がわかないときは、こういった視点で考えることが重要です。また、人に何かをしてもらうときにも、「なぜ」を伝えることによる動機づけは重要です。

一方、「何」に着目すると、難しく不慣れな行動も、単純化して着実に進めることができます。また行動を先延ばしにしにくくなるという利点もあるといいます。

この「なぜ」と「何」を意識的に使い分け、目標を果たすように行動するのが大事と書かれています。

ただ、これでもやる気がわかないときはあります。そういうときは、「失敗したら失うもの」をイメージするのがいいとしています。というのも、失敗の恐怖心が行動を促すからです。また、目標を小さなステップに分解して、一つ一つこなしていくのも手です。

まとめ

さて、「なぜが大事」といったことは、いろんなところで語られるところです。そのため真新しさはありません。ただ、日々直面する小さな誘惑(面倒くさい、つらくて諦めたいetc)に立ち向かえるような、具体的な思考方法として習慣化できるように書かれているのは学びがあると思います。本書では、考え方のクセなどを分類し、それにあった対処法なども書かれているので、参考になると思います。  

また投資に当てはめて考えてみると、 節約疲れした時、「何」で考えず、「捻出した資金をコツコツ投資に回す→FIRE→やりたいことをやる」につながるという風に「なぜ」の考え方をしてみる、といったように生かせるのではないでしょうか。

今回は以上です!

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