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【FIREにも使える】GMO社長流 手帳を使って夢をかなえる方法【書評】  

今回は、GMOインターネット株式会社会長兼社長・熊谷正寿氏による『一冊の手帳で夢は必ずかなう』をご紹介します。

手帳は人生を変えるツールと著者は述べます。その考え方に至った背景には、著者のGMO起業経験があります。

著者は、高校中退後、17歳から父親の仕事を手伝っていました。すでに家族をもって、朝から晩まで働いていた割に、お金がたまらない苦しい生活でした。苦しい生活が続き、「自分は本当は何がしたいのか」「ただがむしゃらに働いているだけでいいのか」と悩んでいました。

21歳の時、成功者の伝記等を読む中で、人生の夢や目標を決めることが重要だ、という結論にたどり着きました。そして、自分のやりたいことを長期視点で考え、文字に落とすことで、頭の中を整理しました。また、書いただけではなく、その夢を片時も忘れないように、自分と一体化させるため、手帳を使うことを思いつきました。

そして夢と、達成までの計画を手帳に書きました。「35歳までに自分の会社を設立し、上場させる」。それから15年たった、35歳と一か月のとき、GMOインターネット株式会社を設立しました。

本書では、夢を文章に落とすだけでなく、手帳に書いて常に持ち歩くというところがポイントと考えます。この点は、SHOWROOM株式会社を立ち上げた前田裕二氏の『メモの魔力』とも通じる部分があります。前田氏は「メモによって夢が生まれる」と述べていました。

著者・熊谷氏による手帳活用のポイントをいくつかご紹介します。

・手書きがベター

記憶に残る、電子版だと何度も読み返しづらいが、読み返すと思いを強くする

・手帳は三種類を使い分ける

「夢手帳」(なりたい自分をつづる)、「行動手帳」(夢を実現するために行動を管理する)、「思考手帳」(思考のポイントを整理する)。特に「行動手帳」では、自分の夢を年間目標に落とし込み、毎日、毎週、毎月の進捗を確認

・本心を書く

人に見せるわけではないので、本心でつづる

・「明日死ぬ」と仮定してみる

やりたいことが出てこない人には、「もし明日死ぬとしたら、何したい?」と問いかける

・人は夢以上にはなれない

夢で描いた自分の姿以上にはなれない。どんな夢を思い浮かべればいいかわからない人は、いろんな人と交流するとよい

上記は主だったものですが、それ以外にも手帳をどう活用するかといいか、のアドバイスがたくさん書かれています。

私がいいなと思ったのは、「行動手帳」による目標設定と進捗管理です。FIRE(経済的自由・独立を得て早期退職すること)までの目標設定・進捗管理に役立つのでは、と思います。

例えば収入側は、給与収入額やボーナスの目標額→それに紐づくジョブグレードの目標設定→それを実現するためのブレークダウンとしての、四半期ごとの売り上げ目標や成果物の設定→その実現のための顧客ミックスのレビュー→顧客アポの数追加などなど。同じように支出側も、大きな目標から詳細にブレークダウンし、小さくなった実現可能な目標ごとに進捗を追っていくなど。

 

ちなみに、著者は別にFIREしたかったわけではないですが、株式投資からGMO起業のアイディアにたどり着いています。というのも、まず会社設立資金を作るため、「株式投資の腕前をあげる」という目標も持っていました。そこで勉強のための行動計画も作りました。そこから、株価のチャートを作るパソコンを購入(1980年代後半で、当時は新聞を見るか手で書くしかなかった)し、プログラミングも学ぶ、、、といった形で、芋づる式に勉強していきました。その中で、インターネットを使ったビジネスをする、というアイディアにたどり着いたといいます。

 

私は、紙ベースの手帳を使っていません。最後に使ったのは、社会人になりたてのころまででしょうか。理由は、単純な予定管理だけなら、電子化したほうが楽だからです。

でも、大学生のころに使っていた手帳は、著者の言う「行動手帳」に近いものでした。そのため、本書における手帳活用の意義やエッセンスは共感するものがあります。

私は諸々の理由があり、大学の学部生を実質6年間やっていました。その時は、手帳をフル活用していました。というのも、周りの友人が就活やら卒論やらをやっている間、手帳で自分を律しなければ、自堕落な生活を送りかねないからです。そのため毎日、手帳に予定をきっちり書き込み、レビューすることで、できるだけ有効な時間の使い方ができるようにと努力しました。また、常に持ち歩いているので、読書から得た大事な内容や、思いついたアイディアなどを書き込みました。そして、それを読み返して考え事をしたりしていました。

当時やその後、周りから「学部生で6年ってどゆこと?」とか、就活の面接でも「6年間って何してたの?」と冷たい指摘を受けることもありました。でも、私の中ではおふざけしすぎた生活から自分を変えるために必要な矯正期間でした。今思い返しても、意味があったと思っています。その中で手帳が活躍したと思っています。

一つ後悔しているのは、当時は「夢」や「やりたいこと」を手帳に書くという思いには至らなかったことです。著者が言うように、自分の行動だけでなく、「夢手帳」にあたる内容も書けばよかったなあと思います。そして、肌身離さず持って読み返すことで、将来につながる夢を描くことができていたかもしれません。

いずれにせよ、「手帳をもっと活用したい」「夢はあるけど実現の道筋が見えない」「やりたいことがないけど、どうしたらいいの」という方には、本書はお勧めです!

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