【確定拠出年金】転職時の口座移管で失敗しない方法
今回は、確定拠出年金*の口座移管で失敗をしないための留意点をご紹介します。
*「公的年金」(下図の1、2階部分)として加入義務がある国民年金・厚生年金ではなく、任意で加入できる「私的年金」(3階部分)のこと。よく耳にするiDeCoは、個人型確定拠出年金のことです(月々の掛金を拠出(積立)、予め用意された金融商品で運用し、60歳以降に年金または一時金で受け取る)
ここでいう口座移管とは、転職に伴い、前職の確定拠出年金の委託先口座から、現職の確定拠出年金への委託先へと移すことです。私の場合は、SBIベネフィットシステムズから、三井住友信託銀行に移りました(委託先は、勤務先が決めているので選べません)
私の確定拠出年金のリターンは以下です(本ブログで公開している楽天証券口座とは別)。
・現在の残高:3,228,988円
・評価損益:335,684円
・運用利回り:9.1%
内訳は、債券が3割、株式が7割となっています。
詳細を見ると、債券の約9割は国内債券です。そしてその国内債券のリターンが-0.98%(-7,150円)となっています。そのほかはプラスです。
ここでの失敗は、移管に際して、移管金全額を一回で各商品買い付ける、という仕組みであると知らなかったことです。つまり、11月のある一日のタイミングで、移管金2,209,664円が全額買い付けられたのです。比率は、月々の積立設定に基づいており、以下でした。
・インデックスコレクション(国内債券):40%
・インデックスコレクション(外国債券):5%
・インデックスコレクション(国内株式):35%
・インデックスコレクション(外国株式):15%
・三井住友銀行の確定拠出年金定期預金(3年):5%
長期の資産形成目的であれば、ドルコスト平均法*で買い付けるのが基本です。月々の積立に関しては、そういった設定になっているのですが、移管のタイミングでは、全額があるタイミングで買い付けられてしまいます。しかも、その買付日が、申請書が通ったいつのタイミングか具体的によめないため、高額を一気に買い付けることのリスクがあります。
*定期的に一定額を買い付ける手法
今回の国内債券を見ると、2018年後半からの上昇が峠を越えた2019年11月のタイミングでの買付となっています(平均取得額:約11,712円)。現在よりは高いレンジだった日の購入になってしまったため、今のリターンが-0.98%(-7,150円)なのです。
しかしこれは債券であり、値動きが小さいため、損が大きくならなくてよかったとも言えます。また株式商品も、ちょうど株価上昇時だったので損失につながっていないのはラッキーです。しかし、もしこれが株価が最高値に達しているタイミングで、株式8割といった金額で買っていた場合の損失を想像すると、恐ろしくなります。
ではどうしていればよかったかですが、リスクを最小限にするには、移管タイミングに限っては、定期預金の商品の全額買付です。
ただし、そのまま放っておくと、長期で見たときに元本は割れないものの資産がほとんど増えず、むしろインフレに負ける可能性があります。
ですので、その後数か月でスイッチング、つまり、定期予期を何回かに分けて売却し、株式や債券などの商品を買い付けることです。また、月々の積立設定も、自身のリスク許容度*に合わせて再設定することを忘れないで実施することです。
*リスク許容度については、信託銀行の資産運用セミナーの内容をまとめたブログ記事があるので、よろしければご参照ください
今回は以上です!
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