米雇用統計、現地時間5/7に発表される。市場予想97.5万人を超えるか
4月の米雇用統計が、米国現地時間5/7に発表となります。その結果次第では、量的緩和の縮小に関する議論が前倒しされる可能性があり、株価に影響するので注視しています。
4/27・28の米連邦準備制度理事会(FRB)による連邦公開市場委員会(FOMC)では、米経済の回復が進む一方、依然としてコロナによる失業者が多い中では、量的緩和縮小の議論は時期尚早と述べました(5/3記事「FOMC、緩和維持。ただ、夏にかけて急落の可能性に注意」)
ダウ平均が最高値を更新するなど株高ではありますが、雇用環境はまだ十分に回復していませんでした。ただ、以下のように、今年に入ってからの非農業部門雇用者数は、着実に増加してきました。そして、4月の市場予想は97.5万人となっています(楽天証券記事参照)
ちなみに、5/5発表の民間の雇用統計(ADP雇用データ)では、+74.2万人でした。予想の+80万人)には届きませんでしたが、増加トレンドは継続しています。
5/6公表の新規失業保険申請件数は、49万8000件でした。市場予想は54万件でしたので、それは下回っていますが、前週59万件からは改善しています。しかし、健全な水準といわれる20~25万件は大きく上回っています(ロイター記事)。ですので、コロナによる財政刺激策で労働市場が回復してきているとはいえ、依然として状況はよくありません。
基本的には、4月の雇用統計を受けても、先日のFOMCによる「量的緩和縮小の議論は時期尚早」というスタンスから大きな変化はないと推測します。ただ、そう遠くない金融政策正常化に向け、引き続き経済指標を注視しながら、対応を検討していきたいと思います。
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