【JNJ:21/1-3決算】ジョンソン&ジョンソン、予想上回る好決算。増配も発表。
4/20、ヘルスケア大手、ジョンソン&ジョンソンの2021年1-3月期(第一四半期)決算が発表されました。
EPSは、予想2.34を上回り、結果2.59でした。
売上高は、予想219億80百万ドル、結果223億21百万ドルでした(前年同期比7.9%)。
2021年通期EPS見通しは、9.57となっています。
決算発表後、好決算を受けて株価は前日比5.08ドル高(+3.12%)の167.77ドルまで上昇し、3.79ドル高(+2.33%)で取引を終えました。
では詳細を見ていきましょう。
決算概要
EPSは、予想2.34を上回り、結果2.59でした。
過去決算でも、毎回アナリスト予想を上回ってきています。
売上高は、コロナの影響を受けた前年同期比に対し、+8%の223億21百万ドルとなりました。営業利益率は30%、営業利益6,648百万ドルで、前年同期比+14%と回復しています。
主な要因として、以下があります。
・売上構成比55%の処方箋事業が+10%(前年同期比)
・同29%の医療機器事業が+11%(前年同期比)
一方、事業セグメントによっては、前年同期比でマイナス成長となっています。
・売上構成比16%の市販薬・日用品事業は-2%(前年同期比)
理由は、買いだめで伸びたうがい薬などの反動減です。前年の伸びが一過性の要因ですので、今後の懸念はありません。
(グラフのカッコ内は、構成比)
今後の展望
今後は、医療機器事業で更なる成長が見込まれます。
というのも、2020年Q1は、米中の主要市場で、緊急性が低い外科手術が停止されていました。その状況が改善されて今回+11%ですが、更なる改善余地があるということです。具体的には、欧州や中南米など依然として手術件数低迷しているとのことです(ダウ・ジョーンズ米国企業ニュース「DJ-【コラム】米ヘルスケア業界ほぼ全快、J&J決算で鮮明」2021/4/21)
もともと、主力の処方箋など安定的に成長する事業(下記グラフ参照)ですので、それに加えて医療機器での回復が進むと、今後も好決算が期待できそうです。
ですので、私は今後も長期保有目的で買付・保有を続けていきます。
また決算では、59年連続となる増配も発表されました!手放す理由はないかと思います。
ちなみに、コロナワクチンの影響についての補足です。
ジョンソン&ジョンソンのワクチンは、血栓の生じる副作用があるということで一時接種中止がありました(米国では23日に再開が認められました)
ただ、そもそもコロナワクチンの売上高は1億ドル、総売上高の1%未満で、全社業績に影響はありません。
今回は以上です。
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