Mikeの投資ブログ

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投資の神様バフェットの警句を125個紹介。『バフェットの教訓』【書評】

『バフェットの教訓』は、投資の神様ウォーレン・バフェットの警句を125個紹介しています。

著者は、バフェットの息子ピーターの元夫人メアリー・バフェットと、バフェット家の親しい友人のデビッド・クラークです。二人はバフェットの弟子であり、彼の投資法や投資哲学に詳しいため、バフェットの教訓がわかりやすく解説されています。

 

今回の記事では、学びがあったと思った教訓をいくつかピックアップしてご紹介します。

 

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No.9 地下鉄で通勤している連中の助言を<ロールスロイス>での乗りつけてきた連中がありがたく拝聴するような場所は、ウォール街以外には存在しない」

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大成功し巨万の富を築いた事業化が、自分で投資する金のない貧しい株屋の助言を受け入れる状況に、バフェットは違和感を感じてきました。「それほどありがたい助言を顧客に与えられるなら、なぜ株や自身は全員金持ちになっていないのだろうか?」と。そこから、自分の金で自身を金持ちにせず、他人の金で他人を金持ちにしようとするような人は、疑ってかかった方がいいと考えます。というのも、アドバイスを聞けば聞くほど、株屋に手数料が入る仕組みだからです。そして、金融アナリストの事業予想は見ないということです。

 

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No.16 めざましい結果を得るのに必要なのは、必ずしもめざましい行為ではない

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投資で金持ちになるにしても、一晩でなる必要はないといいます。

 

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No.38 ベン・グレアムとフィッシャーを読みなさい。年次報告書を読みなさい。そして、ギリシア文字が入ったような方程式を使うのはやめなさい

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バフェットの最高クオリティの企業の株を長期保有する勝利の方程式は、グレアムの割安購入と安全マージン確保、フィッシャーの最高クオリティの企業の株を買って永久保有を合体させた考え方です。この方程式で、グレアムやフィッシャーよりも富を積み上げたのです。ウォール街では、グレアムやフィッシャーを読んだこともない人たちが、ギリシア文字の入った難しい方程式を使いたがる傾向があるといいます。

 

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No.51 良い経営者は朝目覚めたとき、開口一番、「さあ、きょうは張り切ってコストを削減するぞ」などとは言わない。これには、「きょうは張り切って息をするぞ」ぐらいの意味しかないのである

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潜在的なトラブルが現実になる前に対応しておくことが良い経営者である。初めからコスト低く保っていれば、競争でも勝てるし、おのずと利幅が大きくなります。もし、ある企業がコスト削減計画を推進している、という記事を見たら、その企業が今まで低コストに対する努力を怠ってきたと理解していい、ということです。このような経営陣が、株主に大きな利益をもたらせるのだろうか、という指摘です。

 

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No.58 予測が教えてくれるのは、未来のことではなく、むしろ予測者のことである

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業績予測など予測を仕事とする人は、大多数が雇い主の関心に左右されます。雇い主が悲観論を展開したければ、それに合わせたレポートを書きます。楽観論が必要となれば、楽観的な見通しを出します。彼らが持っているのは、未来を移す水晶玉ではなく、「毎月の支払いに追われる住宅ローンと、大学への進学を控えた子どもたち」といいます。

 

つまり、ウォール街は顧客による頻繁な売買を実施させるため、顧客のポートフォリオ組み換えの口実を作る必要が出てきます。だから、予測者が金利上昇を予測すると、投資家は株式を売り、金利低下を予測すると、株式を買います。企業業績予測もそうです。こういったウォール街専属の予測者がこの行動をとるのは、雇用者を考えれば自然です。ただ問題として、頻繁な売買が結局富の蓄積につながらないと指摘します。

 

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No.63 50から75の銘柄管理は、わたしの手に余る。ノアの箱舟式の投資をすれば、結局は動物園みたいなありさまになるだけだ。私は数銘柄を大量に持つのがいい

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50銘柄に分散投資した場合、一銘柄の分析に割ける時間と能力は限定されます。だから、バフェットはひとつの銘柄に大金を投じます。なぜなら、絶好の投資のチャンスは、その数が少なく、頻度も低いためです。

 

この中では、特にNo.51やNo.58が特になるほどと感じました。

No.51のコスト低減に関しては、確かにその通りです。常にやっておくべきことであり、それは大きくアナウンスする内容でもありませんね。

 

No.58のウォール街の構造的な理由から、彼らの予測は信用できない、といった点は、山崎元さんの証券会社の言うことは信用しないほうがいい、と近いものがあります。

 

ネット証券で運用するリテラシーの高い人でも、証券会社所属のアナリストによる経済指標予測や、業績予測などは目を通すと思います。それら参考にするのはいいと思いますが、それに影響されて売買するのは、得策ではありません。

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