Mikeの投資ブログ

子育てパパが1億円を貯め、経済的自由を達成するまでをつづります

山崎元「FIREにおける3つの論点」

楽天証券経済研究所客員研究員 山崎元さんの「FIREにおける3つの論点」という動画配信がありました。生き方含む一つの意見として参考になったため、内容をご紹介します(こちら

 

動画の内容は、昨今よく聞く「FIREを目指す!」という論調に対し、FIRE実現の方法をの説明した上で、山崎元さんが私見を述べて締めくくるものです。

 

結論は、

・FIRE実現の方法:運用利回り年率4%の前提で、手取り収入の50%で生活、50%を投資した場合、19年目に資産が生活費の25倍に到達。そして、資産の利回り4%で暮らすと資産額維持可能(FIRE達成)

・山崎さんのメッセージ:FIREだけを理想として貯蓄と投資にいそしむのは、人生としてもったいないのでは。教育投資など、収入の50%も投資して19年かかるのであれば、教育投資など、人生を豊かにするための投資をすることも検討したほうがいいのでは

 

 

FIREのメリットと実現方法

FIREのメリットとして、以下を挙げています。

・安心・余裕

・仕事にしばられない

(お金の余裕があれば、やりたくなかった仕事をしなくてよかったのにetc)

 

そして、FIREの実現方法として、以下説明しています。

 

前提:運用利回り=年率4%

1)手取り収入の50%で生活、50%で投資

2)19年目に資産が生活費の25倍になる

3)資産の利回り4%で暮らすと資産額維持できる

 

まず前提ですが、もともと米国で起きたムーブメントであり、米国の書籍に基づくと、おおよそ年率4%の利回りが前提です。ただ日本のゼロ金利では、年率4%は難しいです。そのため、国内外の株式投資が必要です。

またその際、長期的な運用利回りの基準として4%が妥当と述べます(機関投資家が運用計画立てるときの内外株式の期待リターン5%で、税引き後4%のため)。それ以上を目指すのは、危険を伴うとも指摘しています。

 

上記「1)手取り収入の50%で生活、50%で投資」でシュミレーションすると、19年目に生活費の25倍に達します。この25倍がポイントです。

生活費の25倍のお金があれば、資産が4%で収益をもたらしていけば、資産が減らない状態ができる。つまり働かなくても暮らせる(FIRE達成)となるからです。例えば、年間400万円生活費がかかると1億円あればいいということです。

 

逆に言えば、今資産が5,000万円ある場合、 25倍で割ると生活費に充てられる分は年間200万円となります。

また、FIREの意義として、収入源を「労働者としての収入」だけでなく、「資本家としての収入」を持つことも挙げています。ピケティが、後者の方が成長率が高く、経済格差の拡大傾向を指摘したものです。

 

FIRE目指すことの功罪

山崎さんとしては、昨今のFIREムーブメントに対して、「ありきたりながら」と前置きしつつ、以下のポイントを述べられています。

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1.「(自己)教育」、「経験」への投資の遅れ

・教育投資は早い方が効果が大きい

2.人生を、いつ、どのくらい、楽しむか

→「自分への投資」と「金融資産投資のバランスが大事」

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既述のシュミレーションだと、FIREは所得の半分を投資して、19年たってやっと達成できるものです。一方、収入の半分を別に使ったらどうだったのか、の比較も大事だと述べます。

 

経験によって、生きてる上での豊かさが変わります。だから、収入の50%も貯蓄しないで、広い意味での自己投資に回し、もっと有効にお金を使う道もあるのでは、というご意見です。その理由は、教育投資は早くやった方が、その効果を長く享受することができるからです。

 

私は、必ずしも教育投資ではないにせよ、投資以外の別の支出にお金を使ったらどうなったのか、という比較は妥当と考えます。「2.人生を、いつ、どのくらい、楽しむか

」を考えるという点です。

 

現在の私のライフステージでいえば、娘が3歳と1歳でまだ小さいので、娘との時間をどう楽しむかが重要です。

もちろん、皆さんいろんな考え方があっていいと思います。ただ、もし最近「FIRE目指して少し視野が狭くなってしまっているかもな。。、」と思う方がいらっしゃれば、ご自身の価値観に照らし合わせ、改めて妥当なお金の使い道を比較検討してみてはいかがでしょうか

 

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